先日参加した川南町での口蹄疫被災者を対象とした県民フォーラムで出された声で
「今まで生産者の中から自殺者が出なかったことが何よりの幸いです。
しかし見通しが立たないことから不安が大きくなっています・・・」
知事もそれに呼応され
「心のケアをさらにきめ細やかにしていきます。」
生産者の方々は、口蹄疫の発生から緊張感の中での防疫活動、止まらない感染拡大、苦渋のワクチン接種、愛情を注いだ家畜の殺処分、埋却、そして石灰に覆われた畜舎だけが残る・・・
この状況下、健全な精神状態を保つことは誰でも困難です。
程度の差はあれ、多くの方がうつ状態であったと言っても過言ではないかもしれません。
ようやく終息宣言までたどり着き、補償金等の仮払いも始まり、長いトンネルにも少し光が差してきて、どん底からの回復期に入ろうとしています。
しかしこの回復期に最も自殺が発生しやすいのです。
今まで苦労して築きあげてきた努力を、もう一度繰り返さなければならないと思うとき、人は途方に暮れてしまいます。
その時心のエネルギーが、充分に満たされないまま無理に走り出せば、すぐに心は折れてしまいます。
知事が言われたとおり、今こそ、今まで以上にきめ細やかな心のケアのためハードルの低い相談・カウンセリング体制の整備が必要です。
くしくも今、自殺予防週間の中にあります。
キャンペーンの声かけに留まることなく、県民の心に寄り添う政策を提案していきます。