奇跡への絆

図師ひろき

防疫を日常化すべし

2010年09月06日 22時56分43秒 | Weblog


 このブログは書くことを迷いましたが、口蹄疫被害を風化させないために文字にします。

 議会において私は、厚生常任委員会に属していますが、今回は環境農林水産常任委員会活動にオブザバーとして参加させていただきました。

 埋却地の現状と課題、そいて環境調査の実態を把握するためです。

 その研修の冒頭、家畜の殺処分から埋却までの資料用ビデオが放映されました。

 殺処分については、手伝いに行かれていた生産者から状況は聞いていたのですが、実際の映像を見ると、その悲惨さ、凄まじさ、そして悲しみがリアルに心に落ちてきました。

 “子豚を薬殺するために、作業員が子豚を抱え上げ、もう一人の作業員が心臓に直接注射針を刺す・・・”

 “大きな剪定ばさみのような電殺装置で挟まれ、高圧電流を流される・・・一度では死に至らず、何度も何度も電極をあてられ、悲鳴を上げながら逃げ惑う豚たち・・・とうとう力尽きるも、足だけはブルブルと痙攣が止まない・・・”

 “30頭ほどの豚が詰め込まれた囲いにビニールシートが被せられ、そこに1本のホースが設置される・・・ホースからガスが注入され、瞬く間に囲いの中は煙にまかれ、豚たちは暴れまくる・・・10秒ほどで動かなくなり、ガスがなくなった囲いの中には重なり合う豚たち・・・”

 “薬剤を注射された牛は、ものの数秒で立っておれなくなり、崩れるように倒れていく・・・横たわる牛たちで埋め尽くされた牛舎は、牛の黒と石灰と防護服の白しかない世界・・・”

 まだまだ映像は続きました・・・

 しかし文字にはできないほどの悲惨な現場があり、目を逸らさず焼き付けることに必死で、メモを取る手は止まりました・・・

 被災されたすべての生産者と殺処分から埋却現場で作業従事された方々が、どれだけ悲しく、辛い、苦しい思いをされたか理解するに余りある壮絶な資料ビデオでした。 

 執行部から

 「この映像は、畜産復興を阻害する危惧がありますので、一般公開することは考えていません。」

 との説明が付け加えられました。

 絶対に忘れてはいけない!

 感染ルートの解明、感染拡大の原因、それらを踏まえた防疫対策の確立を徹底的にやっていきます。

 なんとしてでも県民全体、国民全体で高い防疫意識を持ち、防疫体制の日常化を図り、宮崎の涙を無駄にしない!!