奇跡への絆

図師ひろき

平和と基地1

2010年09月04日 22時19分20秒 | Weblog


 先日、九州各県議会議員研究交流大会に参加してきました。

 今年度の開催地は、沖縄県。 

 午前9時50分の飛行機に飛び乗り、沖縄県議会に直行。

    

 沖縄県議会は近代的な建物で、アメニティにも優れ、議員が仮眠をとる部屋までまりました。

  

 いつも廊下のソファーをベッド代わりにして仮眠する私にとっては、うらやましい限りでした・・・

 それはさておき研修会場に着くと、すでに九州各県から参加者が集まっていました。

   

 主催者や来賓の挨拶が終わり、いよいよ講演が始まりました。

 “日米地位協定を考える”と題し、法政大学名誉教授の本間浩先生が、いかに沖縄が虐げられているか、冷静かつ大胆に語っていただきました。

 日米地位協定とは「日米安保条約第6条に基づく基地に使用及び在日米軍の地位に関する協定」のことで、日本国の安全と極東の平和と安全維持に寄与することを目的とし、同時に在日米軍(軍隊構成員及びそれらの家族など)の法的地位も確保されています。

 この協定により、極東の緊張状態発生の場合、日本国が平時であるにもかかわらず、直接的軍事行動のため在日基地が使用されます。

 その役割は、安保再定義により極東に限らず“アジア・太平洋”まで拡大して、基地使用される可能性が出ているとのことです。

 つまり敵国からしてみれば、米軍基地を標的とするわけですから、いくら日本が参戦してないといっても、攻撃される可能性があるということを意味します。

 誰もが戦争を繰り返したくないと願いつつも、戦争に巻き込まれるかもしれないと危機感を持って生活している人がどれほどいるでしょうか・・・

 日本で唯一地上戦が行われた沖縄・・・今もなお多くの米軍基地を押し付けられている沖縄・・・

 戦争を他人事にしないためにも、日米地位協定が意味することを広く国民が理解し、沖縄とともに声を発信し続けなければならいと心に刻んだ講演でした。

    

 引き続き、“人づくりの種をまく ~歴史と文化で感動体験夢舞台”と題し、脚本・演出家の平田大一先生の講演がありました。

 2000年からうるま市の子ども達による“現代版組踊り”の脚本・演出を手がけ、国内外から地域活性化の旗手として絶大な支持を集めていらっしゃる方です。

 「親は伝統文化を引継ぎ、下手でもいいからさらけ出すことが大切!」

 「お父さんお母さんに、ありがとうと言える子どもは幸せです。」

 「道徳は、感動体験の異名ですね!」

 ビンビン伝わる言葉が、心に落ちてきました。

 やはり実践家の言葉には、説得力があるとつくづく感じた講演でした。