庭や畑のあちこちでホトケノザの茎が伸び,閉鎖花を付けています。ホトケノザにはアブラムシが好んで棲みます。それを察知してヒラタアブが,アブラムシのすぐ傍に産卵します。
空き地でヒラタアブの卵と幼虫を探しているとき,真っ白い卵がポツンと一粒,葉の裏側に産み付けられているのを発見。直径は0.7mm弱。これまでに何度かこれを見てきましたが,成虫の正体はまったくわかりません。
表面には,丸みのある突起が規則正しい筋をかたちづくって何列も走っています。高さは,直径寸より短いようです。
もっとないか,探してみることにしました。そうしたら,あちこちにポツンポツンと見つかり始めました。そのどの例もが,1個ずつ単独で産み付けられていました。中には,一枚の葉に2個ある例がありましたが,それも離れていました。
産み付け方はとてもしっかりしていて,葉に付着しています。チョウかガの卵だろうと想像しているのですが,どうなのでしょうか。
こういう場合は,とりあえず継続観察するほかありません。幼虫が出てきたとしても,正体はわかりません。卵図鑑でもあれば参考になるかもしれませんが,そんな重宝なものは手元にないし……。
わたしが今,少なくとも知りたいのは次の点です。
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ホトケノザを食草とする昆虫に産み付けられたのか。
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越冬態は卵かどうか。
もしかすると観察が発展して,思いがけない出合いが待っているかもしれません。当分,卵の変化を追ってみようと思います。