自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

クビキリギスの噛む力

2017-11-14 | 昆虫

公園でクビキリギスを見かけました。このまま越冬に入る心づもりだったのでしょう。

 

指でつかんで写真を撮ろうとしたときのこと。指先を噛まれてしまいました。「おー,痛ー!」。思わず声が出そうに。なんとか離しました。血が出て,ひりひりしました。噛む力の大きさを実感。この痛みは数日残っていました。 

 

クビキリギスは漢字で「首螽蟖」「首螽斯」「首蟋蟀」。なんともむずかしいのひと言に尽きます。いずれの漢字にも使われているのが“首”。

いったん噛むと,首がちぎれても離れないという意味から名前に“クビ”が使われているとか。 

 

 

口の辺りの赤いこと! ここから“血吸いバッタ” の異名をもっているらしいです。

 

顎が見えます。濃い赤色部分が顎の先です。わたしはこれで噛まれたのでした。

 

草食性の昆虫ならこんなに丈夫な顎をもたなくてもよさそうなのですが,イネ科植物を食べるわけですからかなりバリバリと噛み砕かなくてはなりません。食草に見合った顎といえそうです。

 

さらにこんなこともわかりました。飼育する場合,鰹節やキンギョの餌,ドッグフードを与えてもよいとか。ということは,草食性に加えてちょっぴり肉食性でもあることになります。雑食的な面があるのです。

クビキリギスの新しい側面にふれることができました。 

 


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