自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

回る頭,キベリヒラタアブ

2024-02-04 | 昆虫

1深度の深い写真を撮るには一定の時間が必要です。時間をかけて撮っていると,頭や脚が動くのがほとんどです。動きは大きなものから微妙なものまでさまざまです。たとえわずかでも,動いたらやり直しです。それを何回も何回も繰り返します。ときには数十回にわたります。時間にすると2,3時間。それでもうまくいかない場合がほとんどです。

本記事の写真は,うまくいっているなあと思っていたら突然頭を回しかけたときのもの。被写界深度はとても浅くなっています。紙一枚といったところ。

 

こんなふうなのです。足先の糸くずのようなものが邪魔なのでしょうか。複眼をきれいにしているのでしょうか。ハエのなかまは前脚の先に味覚器官が集中しているのだそうです。生えている毛がその役目を担っていて,それが汚れたら感覚が鈍るのです。要するに,いつも清潔にしておかなくては,という動作なのですね。

 

反対側にも回しました。糸くずのようなものは反対の脚に移動。

 

また頭を反対方向へ。

 

また反対方向へ。

 

こうしていても逃げないのは気温が低いからです。もっと低かったら動きは止まるのですが,このときはこの頭の動きを撮ろうと思ってこのままにして撮影しました。