モミジのきれいな古刹はあちこちにあります。ここもまた,この地方ではよく知られたところです。遠くから訪れる人もあり,人が絶えることがありません。この日の紅葉は惜しいかな,見頃を過ぎていました。
ヒノキやスギの大木に囲まれた境内は昼間も薄暗く,それによりモミジはとても落ち着いた趣きがあります。中央奥に山門が見えます。
見応えのあるところでは撮影者が次々に入れ替わります。
写真というものは,そこから物語が見えるとか,この撮影者ならではのまなざしが伝わってくる,そんな深さがなくてはならないと,わたしは常々思って来ました。
緑のモミジ葉,色づいたモミジ葉,それらが多彩に入り混じって秋を彩ります。
写真の左奥にヒトとイヌ。落ち葉が光に輝きます。
色を愛でるヒトが絶えません。イチョウはヒトに踏まれてぺしゃんこ。落ち葉はこうして自然に戻って行きます。
秋がどんどん深まっていきます。