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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

接写がたのしい夏(4) ~ケラ~

2018-07-20 | 昆虫

ジャガイモを収穫しているとき,掘り起こした土の中からケラが現れました。これを捕獲して撮影することに。掘り続けていると,まだ出て来ました。さらにまた! 結局4頭が現れたのでした。

 

このとき,思い出したのが田植えの頃にシュウさんから聞いた次のことばです。「代掻きをしよったら,オケラが次々に出て来たで。増えたなあ」。今回の出現はこの話とぴったり重なります。自然環境がよくなってきているのでしょう。この地域が有機栽培を大事にしている結果だと思われます。

というわけで,室内でケラの接写を試みました。盛んに動き回るので,静止した瞬間を撮るのはなかなかたいへんでした。

退化気味の翅はどんなはたらきをしているのでしょう。

 

 

触覚をしきりに動かします。触角をきれいに保っておきたいのか,ときどき舐めるしぐさも。長さと太さからみて,地中生活では餌を探すのに欠かせないのでしょう。かすかな振動やにおいをキャッチするすぐれものです。

 

 

体全体は寸胴型。トンネル掘りに適応しているにちがいありません。 

 

 

土の中に潜る速さは大したものです。とくべつに優れものの前脚はまるでシャベル。頭部付近を覆う鎧状の殻は地下生活にぴったり。 

 

 

前脚は堂々たるもの。

 

 

頭部のアップ写真です。これだけからケラが連想できるでしょうか。細かな毛は防水にも身の保護にも役立っているはず。