昼休み,ウォーキングするのが習慣になっています。ついでに,今花盛りのホシノヒトミを注意深く見ている群落があります。路傍なので,そこを通りかかるとき,ゆっくり歩くことにしています。晴れた日なら,訪花昆虫を見かけることが多くなりました。
つい先日は,ずいぶん驚きました。だって,キタテハが群落の間に降り立ってじっとしていたのですから。急いで通りかかると,たぶん,キタテハは危険を察知して舞い上がったことでしょう。
「しめしめ,こんなところにキタテハがいるぞ。越冬した個体が蜜を吸っているのだな」と思いながら,少しずつ近寄っていきました。
キタテハはすこしばかり歩いて移動。翅を見ると,かなり痛んでいます。それだけ厳しい環境に耐えて生き延びてきたのでしょう。春を感じてウキウキしながら,口吻を蜜源に伸ばしているように見えました。
うれしいことに,わたしがカメラを向けている間,まったく気づかれませんでした。大型の昆虫がこんな小さな花にいることは,意外な発見です。こんなわけで大きな出合いとなりました。