光の存在となりますように

諸行無常、変わらぬものは何もありません。寒い冬は去り春の到来を季節は教えてくれます。
新鮮な大霊を体全体に向かい入れ、元気で爽やかな毎日を過ごしたいものであります。
その様に生活が出来るということは、こころが平安であってこそ可能であることは
レイキの実践者は心得ていると思います。

最近の世情を見てみると、平安の想いとは反対に天変地異や隣国の不穏な国際関係などを
起因とする不安な思いが蔓延っているように感じられます。
今から十五年前は世紀末思想でした、カルト集団が躍起になり活動していました。
その当時には超能力やオカルトが大流行して、治療、エネルギー、悟りなどの言葉を
巧みに使い自我を満足させるのに使われていました。そんな当時のことを思い還してしまいます。
毎日入ってくる情報はほんとうに悲しい・辛いものばかりです。

不安を助長するような考えられない知らせを、私たちは五感で感じ受け取っています。
レイドウレイキを主宰する私はレイキ指導に臼井先生の説かれる教義「五戒」を大切に
提唱しております。今日だけは怒るな　心配すな　感謝して　業を励め　人に親切に。
ここで説く「怒るな　心配すな」は感情に付いて探求しなければならないと深く感じています。
諸説いろいろな先生方のお考えもあるでしょうが、なぜ臼井先生は最初にこの感情の問いかけを
レイキ実践者にされているのでしょう。どうもこの点の重要性が受け取られてないようです。
レイキは単なるエネルギー遊びではありません、シンボルを知った、アチューメントを受けた、
もうそれでレイキの全てを知ったなどと言う表層の見解を軽々にも思ってはなりません。
レイキの奥深い探求はこころにもからだにも反映されます、そして魂のなかにも影響を
与えていくものです。

臼井先生はこころのご指導には明治天皇の御製を奉唱され日常の糧とされておりました。
その一首に「われもまた　更に磨かむ曇りなき　人の心をかがみにはして」があります。
不安定な時代だからこそ、自分を見失ってはいけません。光の存在として一人一人が
高次元の意識体となって暗闇に愛の光を分かち合ってまいりましょう。
臼井先生の願う人心の乱れを改善して行こうとする姿勢を我々は学んで行こうではありませんか。
心と体の調和がとても大切な時代に活かされているのですから。

ところで皇太子さまのお誕生日での会見で、敬宮愛子さまの話がありました。
そこで最近感銘を受けたという米国の教育学者ドロシー・ロー・ノルトの詩「子ども」を
紹介し全文を読み上げました。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　子ども

批判ばかりされた子どもは　　非難することをおぼえる
殴られて大きくなった子どもは　　力にたよることをおぼえる
笑いものにされた子どもは　　ものを言わずにいることをおぼえる
皮肉にさらされた子どもは　　鈍い良心のもちぬしとなる
しかし、　激励をうけた子どもは　　自信をおぼえる
寛容にであった子どもは　　　忍耐をおぼえる
賞賛をうけた子どもは　　　　評価することをおぼえる
フェアプレーを経験した子どもは　　公正をおぼえる
友情を知る子どもは　　　　　親切をおぼえる
安心を経験した子どもは　　　信頼をおぼえる
可愛がられ抱きしめられた子どもは　世界中の愛情を感じとることをおぼえる

「あなた自身の社会　スウェーデンの中学教科書」から抜粋　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川上邦夫訳新評論



皇太子さまは、敬宮愛子さまについて「どのような立場になるにせよ、ひとりの人間として立派に育ってほしい」と語られていました。

ひとりの親として子を思うお姿から「人間」そのものを感じ、親近感と共に深い尊敬の念を抱きました。
この詩を見て、当たり前に感じる人もいるでしょうし、決して当たり前ではないと感じる人もいます。
もしかしたら感情的ヒーリングの糸口もこのような中に存在するのかもしれません。