古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

葛の絶壁そして念仏水

2010年10月06日 01時41分34秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 三木市街に買物に出掛けた帰り、細川町で20号線をそれて脇川のほうに入ってみました。マスターズゴルフ場の裏山あたりです。谷間に水田のつづく川沿いの細い道を辿ると、目の前に写真のような葛の絶壁が見えてきました。何度か通ったことがありますが、葛がこんな風に川岸を覆いつくすのははじめて見ました。
 まさに葛の絶壁です。道路と絶壁の間には二間幅の川が流れています。この川を辿るとほどなく脇川の村が見え、10軒ほどの家があります。村はずれに『脇川の念仏水』という湧き水があります。観光案内にはこうあります。

 清水が湧き出て小川となることから、脇川の地名が起こったとされる念仏水。お堂を建てて『念仏井戸』として祀られ、今も清水が湧き出ています。
 むかし、空海(弘法大師)が修業でこの地を訪れたとき、近くに住む老婆に飲み水を所望したところ、老婆は乏しい水を快く差し出しました。空海は喉の渇きを潤せたお礼として杖で地面を突き刺し、水を湧き出させ村人を救ったという伝承が残っています。
 また、この井戸に念仏を唱え、井戸底より泡が湧き上がる者には願いが叶うとも言われています。

 この念仏水は明石や小野からもペットボトルやポリタンクを持って汲みに来られ、駐車場もあります。それにしても葛は、念仏水のおかげであんなに元気いっぱい繁っているのでしょうか。葛の下の木々はどうしているでしょう。さぞやうっとうしい日々をすごしているのではないかと他人ごとながら同情します。
 又八さんは多彩なシニアライフを、見ごたえのあるホームページで紹介しておられます。ぼくのブログを読んでくださったご縁で、今年バイケミ農場の夏野菜植え付けのときにお会いしました。きのうはご夫妻ではじめて訪ねてくださいましたので、裏山、パントリー、畑とあちこち引きまわして見てもらいました。お客さんがあるとついわくわくしてしまいます。
 畑づくりではやはりアライグマに困り、追い払う装置を自分で作られたそうです。「アライグマは学習能力が高いらしいので、捕まらなくても追い払えば来なくなります」と話されて、そういう方法もあるのかと感心しました。ぜひ教えてもらってぼくもつくります。

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アライグマは掛かりませんでした。

2010年10月04日 03時41分47秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 日曜日は孫たちが来るのでアライグマを捕まえておいて見せてやろう。土曜日の夕方檻を仕掛けました。エサはチキンラーメンをはずみました。強いにおいを放射します。前にエースコックのワンタンメンを仕掛けたのですが全然ダメでした。麺がにおいを放たないので何日もそのままでした。
 朝畑に行ってみるとなにか入っています。やった! アライグマか。近寄ってみると猫が掛かっていました。首輪をしているから飼い猫でしょう。でっぷり肥った大きなメタボ猫です。それでも近づくと檻の中ですばしこく動きます。
 がっかりしてすぐに解放する気になれませんでした。大志くんとしばらく見ていましたが、一向に反省の様子が見えません。ときどきガリガリと檻を引っ掻いて暴れます。河のほうにアライグマが出るので檻を仕掛けている畑があります。そこでもやはり猫が掛かって、一週間以上檻の中で反省させられていました。うちでも少しは反省してもらわなくては。
 土曜日の夕方、檻を仕掛けたときの写真です。エサをつけてまわりにはドーナツを刻んで撒き、暴れても檻が動かないように板を載せ、ブロックを載せています。カラス対策でテグスを張りめぐらしています。猫が捕まった写真は撮る気にもなりませんでした。これに懲りて、しばらくは畑に近寄らないでしょうか。
 はじめはちょっかいをかけていた孫たちも飽きてしまって、草刈りの足場のほうに行って遊んでいます。猫に反省させようと放っておいて畑仕事をするのですが、やはり気になります。結局発見してから一時間で解放することにして、孫たちを呼んで檻の戸をあけました。ものすごいスピードで土手を駆け下りて姿を消しました。
 アライグマはたしかに畑に来ています。泥の上を歩いた足跡が、黒マルチの上にくっきり残っています。なんとかもう一匹捕まえたい。雨がやんだらもう一度チキンラーメンを仕掛けます。
 猪の捕獲を you tube で見ました。すごい迫力です。素人では手も足も出せません。猟友会の領域です。やっぱり猪には出ないでほしい。
  
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心は風雲急を告げるけど冷静に冷静に……。

2010年10月03日 05時08分15秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 アライグマの出没はある程度覚悟して、なるべく早めにサツマイモを掘ってしまおうと道子さんと話していました。ところが猪が出没するという話を聞いてから、ふたりとも心が波立って落ち着きません。アライグマならトウモロコシがいくらか被害にあったし、檻で捕まえたこともあるし、ある程度相手がわかってるつもりです。しかし猪となるとどれくらい被害を及ぼすのか、何を食い荒らすのか。わかりません。不安です。
 もしサツマイモが全部食べられてしまい、落花生もコイモも全部食べられてしまったら。道子さんが毎日ほんとに一生懸命にムシとたたかっている小豆、サヤがふっくらして枝豆として食べると最高においしい大豆、すくすく育っている黒大豆が、食い荒らされてしまったら。そう思うと心の中は大荒れの天気。なんとかしなければ。何かしなければ。
 きのうはまずサツマイモを全部掘ってしまいました。あと残っているのは『シモン一号』8株だけです。カイアポという商品名でも売られている薬効のある芋で、天ぷらにすると上品な味です。試掘してみたらまだ芋が小さく、11月はじめまであと一ヶ月そのまま置きます。この芋は一度栽培した畑の養分を吸い尽くすので五年間はつくれないといいますし、折角ここまで育ったのですから。
 というわけでサツマイモの次は落花生を掘って干しました。写真は落花生を前の日に慌ててつくった稲木に架けているところです。これで半分です。もし干している落花生が食べられるようならこの上から動物保護ネットを掛けます。
 と、そこまで一心不乱に仕事をしたのですが、あと少しというところでふと疑問が生じました。アライグマはトウモロコシの皮を剥がして食べるし、スイカは穴をあけて中をすくって食べる。かなりグルメな食べ方だ。そのアライグマが生の落花生を皮のまま食べるかなー。またもしそれが不味かったら、一つ一つ皮を剥いて食べるかなー。
 猪にしてもやわらかい葉っぱや大根のような根菜でなく、殻付きの落花生をそのまま食べるかなー。剥くのは無理だし。どうやら落花生の収穫は少し早かったようです。殻は大きく見えても中の豆はあと二週間くらいは畑に置きたかった。ということに気づいて半分は畑に置きました。これでもし猪に食べられたらあきらめることにしましょう。
 夜盗虫が来ようと猪が来ようとここは冷静に冷静に。しばらくは粛々と秋の収穫にはげむことにします。
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