古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

新田次郎『孤愁』を読みます。

2024年04月03日 21時52分44秒 | 古希からの田舎暮らし
 図書館で本を借りるとき、新田次郎の棚に目がいきました。『孤愁』という分厚い本があります。「知らない本だけど読んでみよう」と借りました。新田次郎は「ぼくのお気に入り作家」の一人です。中学の道徳の時間に教材としてつかったこともあります。富士山頂に民間人として気象測候所を作ろうとした〈野中到〉〈野中千代子〉夫妻の話が英語の教科書にありました。そこで道徳の時間に新田次郎の『芙蓉の人』を読ませたことがあります。山場の場面を中心にまとめてプリントにしました。生徒たちは感動したようです。このあと関連のある物語として『富士山頂』(新田次郎)という小説を要約して道徳の時間に読ませました。これは富士山頂にレーダーを設置する男たちの実話を元にした小説です。
 新田次郎の小説はいくらか読んでいますが、『孤愁』は知りませんでした。
 小説『孤愁』668ページ 文藝春秋社 2012年発行。新田次郎は1980年に亡くなりました。この作品は途中でした。
「新田次郎の小説が、どうして藤原正彦と共著なんだ」と〈あとがき〉をみると、なんと藤原正彦は新田次郎の次男です。藤原正彦は学者/評論家/で、ベストセラーになった『国家の品格』を書いています。※ 〈新田次郎の妻=藤原正彦の母〉はよくテレビに出ていた有名な「藤原あき」です。参議院全国区で当選してましたね。
 父・新田次郎は急性心筋梗塞で、次男・藤原正彦の腕のなかで息を引き取りました。新田次郎はこの小説の423ページまでを書いていました。藤原正彦は学者で評論家です。しかし「父の作品『孤愁』を完成させたい」と父の資料を読み、現地に取材を重ねて、
新田次郎が亡くなってから32年後にこの本を完成して出版しました。 423ページ~660ページは藤原正彦が書き足しました。

 これはポルトガル人モラエスの伝記のような本です。モラエスは明治の頃日本に来て、日本のよさを好きになり、日本人の妻と徳島に住んで、日本のことを海外に紹介しました。「もう一人の小泉八雲」ともいわれるようです。分厚い本ですが、読んでみます。
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