古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

平岩弓枝の時代小説を読みたくなりました。

2022年02月11日 13時53分40秒 | 古希からの田舎暮らし
 図書館で作家・平岩弓枝の随筆『嘘かまことか』を読みはじめました。
 作家・平岩弓枝は、ぼくより5歳上の昭和7年生まれで89歳になります。1000編超のいろんな作品を書いて、文化勲章まで受賞している大作家です。時代劇もいっぱい書いてます。でも女流文学の時代劇はなんとなく敬遠していました。
 彼女の「小説」でなく「随筆」が目にとまり、「どんな作家かな。読んでみよう」と借りたのです。
 ほぼ同じ世代の彼女の文章が、ぼくのこころに寄りそうようにしっくりきます。引用します。


 若い頃はこんなに永く生きるとは思わなかったし、予想だにしない喜怒哀楽もさまざまに体験したが、振返ってみれば良い人生だったと思う。  戦いすんで日が暮れて、水平線の彼方に沈んで行く赤い夕日を眺めながら、いまは亡き両親や恩師や友人たち、そして私を支え続けてくれた家族たちのことを思い出す日々であり心境だ。
 だが、もしかすると、私の人生は私自身が描いた物語ではなく、私の目に見えない神様がお書きになったシナリオを、私が必死になって舞台で演じてきたような気もする。
 大根役者の私の演技を、神様ははたしてどのように御覧になられたであろうか。もちろんこれからも大根は大根なりに、一生懸命生きてゆく積もりではあるのだが。


 読み返してみてもいい感じです。「そうだなあ」と共感します。
 文章に気張ったところがなく、素直に読めます。平岩弓枝の小説を読んでみたくなりました。
 


コメント
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