七夕

　7月に入ったので
家の中のしつらえをチェンジした。

今までは梅雨を意識して飾っていたが
今月からは七夕や祇園祭や花火を意識したものでアレンジする。


　まずは七夕

梶の葉の絵飾り、五色の糸巻、筆、牛の置物、
そして小さな笹の葉飾りを用意した。


本物の笹は水揚げが難しく
すぐに葉が縮れてしまうので
私は毎年
「竹蘭」を笹に見立てていける。


竹蘭は笹の葉に似た葉であるが「蘭」という名の通り
蘭のように長持ちする。

水さえ切らさなければ2か月以上も青々と枯れることはない。



その竹蘭に小さな五色の短冊を
赤い糸で吊り下げる。


五色とは
青赤黒（紫）黄色白である。

これは中国の陰陽五行に対応しており
木火土金水にあてはまっているそうだ。



　ただ
願い事はひとり三つまで。

…ということを意識して
青、黄、紫の三枚を赤い糸で結んだ。

濃い緑の葉によく映える。




　笹飾り、糸巻、筆、を組み合わせてしつらえる。

そんなことを喜々として行っている自分を幸せだと思う。


そう思った瞬間
「幸せ」はいつだって自分のそばにあるんだな、と再確認した。

移り変わり

大空は様々な雲が消滅す
　　　心の移り変わりも消滅す

　　　　　　　　　　　　　　７/１　中日新聞「運勢」より


　ゆく川の流れは絶えずしてしかももとのの水にあらず
淀みに浮かぶ泡沫はかつ消えかつむすびてとどまるためしなし（方丈記）


　
　時間も、命も、思いも
この世の全ては変化していく。

ずっとそのままのように見える石や鉄でさへ
長い時間の中にはわが身を崩さざるを得ない。




　ましてやはかない人間の思いなど
日々変化して当たり前のこと

昨日と今日の思いが違うとて誰を責められよう。

己の心の刻々たる変化さえもこの世において味わえばよいだけのこと。
そう、実体験として感じればよいだけのこと。


変わったからと言って自分を責めてはならない。
続かなかったからと言って
自分を卑下する必要もない。



が、だからこそ
一つのことを続けるということは稀で賞賛に値するのだろうが。