遷宮 その１

秋めいて新居に陽射しの白く透く


　お久しぶりでございます。
ずっと、お引っ越しと父の法要などに追われ
P.C.を立ち上げすらしませんでした。

真夏の引っ越しはするものではありませんねぇ。
特に今年は暑くて、閉口しました。
くたくた、よれよれ、
痩せた身体がまたまた痩せて
肉体の情けなさ度が増してしまいました。


　おかげさまで旧居には
8月の末に新しい住人が引っ越してくださいます。
ですからそれまでに、すべてを運びだし
お掃除を済ませねばなりませんでした。

新居は新居で、なかなか、家具などの調達もかなわず
かなり断捨離したにもかかわらず
荷物が収まり切りません。

仕方なく、またまた、最終処分と称して
知り合いに貰っていただいたり
フリマに出たり・・・・・
おひな様などはまだ新しいままなのに
お焚き上げさせていただきました。

新旧両方の家の片づけにまるまる一か月半。

小さな家でしたが
26年間の間に
なんと諸々をため込んでいたことか・・・・・

この三年間
断捨離しっぱなしで
その結果
おうちまで断捨離する羽目になったのですが、
人というものは、いかに、いろいろなものをため込むかが
嫌というほど身に染みました。


たくさんの物にありがとうをして
たくさんの未練を断ち切って
なりたい自分に必要なものだけを残す、
その難しさをひしひしと味わわせていただきました。


　今年は巳年
巳は命がけで脱皮して成長します。
私もその巳年に脱皮したということでしょうか。

おまけに
今年は伊勢神宮の遷宮の年。

考えてみれば
我が家も遷宮させていただいたということです。

有難いことです。


　皆様の中にもおいでになるのではありませんか？
お気づきになっていらっしやらないだけで
本当は脱皮している人・・・・・
遷宮してしまった人・・・・・

断捨離したから遷宮させていただけたのか、
遷宮のために断捨離をさせられたのか、
いまとなってはどちらかはわからないけれど
とにかく、
ひらめいた流れに従うということは
自我ではわからぬ結果へと導かれるものだということを
確実に体験したような気がいたします。