能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

友枝会を終えて デジブックで『石橋」を

2011-11-07 07:15:25 | マジメ能楽 楽屋表話
昨日は友枝会で『六浦』シテ友枝昭世師の地謡を謡って来ました。

先日のミニ写真探訪「鎌倉編」で藤原(冷泉)為相卿の墓は残念ながら拝見出来ませんでしたが、称名寺や青葉の楓を見て来たことを思い出しながら謡ってみました。
すると、やはり自分なりの『六浦』のイメージが拡がってきて、とても楽しく謡えました。

『六浦』は小作ですが、単にシテの舞姿を堪能するのにはピッタリの作品のように思えました。
楓の精が・・・云々よりも、友枝昭世という人間の舞を観ること、それに尽きるのではないでしょうか?

さて、能を盛り上げるのは三役(ワキ・アイ・囃子方)と地謡ですが、地謡はいかがでしたでしょうか?
気になっています。
ご覧になられた方々の素直なご感想をお聞かせ頂ければうれしいです。

止め(最後)の『石橋』連獅子のツレ友枝真也君はお披きでした。
元気よく、子獅子を勤められて、おめでとうございました!

昔はツレのお披きの面は、肉色が決まりで金泥色は許されませんでしたが、
最近はその縛りもなくなり、昨日のお披きも金泥色の小獅子を掛けられていました。

私の『石橋』はデジブックでご覧になれます。
シテ粟谷明生 ツレは粟谷浩之が勤めています。
ツレは赤色の肉色の小獅子を掛けていますので、ご覧下さい。

こちら

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
小作 (Oshim)
2011-11-08 02:13:34
 おっしゃるようにスゴイ見せ場がある曲でもないのでしょうが、「八声の鳥も数々に・・・」から、鐘の音を聞いたり、散るもみぢ葉に投げる視線など、地謡の力もあいまってけっこうドキドキするラストシーンとなりました。
 シテが左手をあげて(専門用語を知らずスミマセン)舞の姿をとどめたまま(地謡も最高潮になりながら)幕入りするのは、六浦の定石なのでしょうか。つい2ー3年前に自主公演で六浦を拝見したはずですが、もう記憶があいまいでここのところは覚えていないのです。
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お返事 (粟谷明生)
2011-11-08 08:59:55
Oshim様
コメント有難うございます。

左手をあげた姿勢を、「左袖をカザシ」と言います。
最後は替の型をなさり、橋掛りの三の松まで行かれて、
正面に半ヒラキをされて、トメられました。

普通は、常座でトメ(終わり)ます。

こちらまで、ご連絡いただければ、詳細をおしらせします。
akio@awaya-noh.com
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