ひと儲け

お金は無いよりは、あった方がよいに決まっている。お金がなくて子どもに充分な教育も受けさせられない、病気も治せない、欲しがるものを与えられない、と世界には困っている方々がいる。なんとかしてあげたい、と正直思っている。

大金持ちになったら沢山の寄付をして・・・、と思いたいが、たぶん私はそうはなれない、いやならないだろう。貧困な生活はいやだが、大金持ちになりたいかというと私の場合はそうではない。

小金持ちぐらいでいいと思っている。もちろんそれに相応しい寄付や募金には応えている。私は、己に適当なところの最高位で落ち着くように努力している。

先日、ある方から「金儲けもいいが、ひと儲けも大事です」と言われ「え、一つ、ってなにが？」と聞き直し、「ひと」は「人」だと判り、思わずメモした。

人儲けとは面白い言葉だ。一つの「ひと」とかかって実によい響きだ。今までも仲間をたくさん増やすように心掛けてきたが、より一層増やすことの大事さを念押ししてくれた言葉だ。これからは能楽の世界だけでなく、他のジャンルの人とも親交を深め、より多くの友達を作りたいと思っている。そのためのブログやフェイスブックであるが、より一層の努力をしたいと思った。

実はあまり友達付き合いが上手ではない私、２６年５月１日にそう覚悟し決断したのだ。過去をふり返ると、人付き合いで、いろいろ疲れ面倒なこともあったみたいだが、ここはひとまず、リセットして自分を高めてくれる人に出会い、「ひと儲けしたい」と、ゴールデンウイークに決意表明だ。



本日は面工房「幻」に伺って来ます。
皆様もお時間ございましたら、どうぞいらして下さい、と完全な「幻」の回し者となっている、粟谷明生です。


文責　粟谷明生