能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
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28年 厳島神社 神能初日 その1

2016-04-17 08:21:26 | 粟谷明生の写真ギャラリー
私のお正月、年の初めは二度ある。1月1日と4月16日。
1月1日は世間がお正月気分だが、4月16日は私だけの区切りのスタート日、ということ。
宮島の厳島神社の桃花祭・神能が昨日16日より始まったが、2016年がスタートしたと思って奉納している。
神能を楽屋裏から撮影しているので、ご紹介したいと思う。


いつもの変わらぬ大鳥居の風景



神能初日はまず演者たちの神へのご祈祷からはじまる。


翁大夫は本殿から戻るとすぐに装束の着附にとりかかる


地謡と後見は素袍姿に侍烏帽子と、最正装で舞台を勤めます。


翁のはじまる前には、必ず素袍姿で御神酒をいただき、そしてお調べとなる。


翁には出番がない太鼓方だが、脇能のため最初から長時間の正座を強いられる。


『翁』のメインは、白い翁のシテ方より黒い翁を勤める三番叟だと思う


脇能・『弓八幡』の前シテの出、鏡の間より揚げ幕が降りる寸前


宮島、厳島神社では火事を心配して、大鼓方のみ海近くに場所を与えられ、革を焙じる。

初日のその1として投稿しました。
つづきがありますので、お楽しみに

文責 粟谷明生
写真 撮影 粟谷明生






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