肩に力は？

亡父・菊生が、お弟子様の舞の稽古をしている時
「なんで、そんなに体を固くするんだよ！
固くしちゃダメ！
どうせ、そのうち固くなるんだから・・」
と、ユーモアあふれる言葉で教えていた。



最近、自宅の自室に籠る日々が続き、どうしてもPCやスマホで文字打ちの時間が長くなっている。
知らぬ間に両肩が上がり、肩に力が入っている自分に気づき、息を吐いて肩の力を落としている。
この世に肩に力を入れるのが吉
と、言うモノがあるだろうか？
在れば教えてほしい。
生業の能楽では、舞う時も謡う時も肩に力が入ったら、即アウトである。
たぶん茶人も書家も音楽家も、
そしてアスリートも同様だと思っているのだが・・・
もし肩に力を入れるモノが在れば・・・
「世の中に肩に力を入れていいものなどありません、但し☆☆☆は別です！」
と、付け加えよう。
社中の皆様にお会いして舞と謡をお教え、お話もしたい。
そのためには新型コロナウィルスの早期収束を願うばかりだ。
皆様、
今少し、不要不急の外出を
自粛、我慢しましょう！

写真　粟谷菊生　寿司幸にて
撮影　阿部稔哉

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謡『羽衣』キリ
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