能楽師ならば、誰しも本三番目物に憧れる。
「私はそうでもない~四番目物の方が、現在物の方がいい」
などと、若い時は生意気な科白をはいていたが、
40歳を過ぎるあたりから、やはりその魅力に引き込まれて、
今は~~
魅力の虜になっている。
ちょっと遅咲きのアキ君なのだ。
本三番目物とは、緋大口袴を着用し、高位之序といわれる
序之舞を舞う曲をさす。
『井筒』は長絹に腰巻姿で、序は高位之序だが、序之舞の掛(かかり)の最後に踏む拍子を敢えて踏まないので、完全な高位之序とはいえない。
本三番目物に遠慮しているんだな~~~
そのため『井筒』は本三番目物とは、言えないのだが~~
私としては、大目に見て入れてあげてもいいじゃないの~~
と思うが~~。
まあ~~組み分けなどというものは、どうでもいいんですよ~~~
本三番目物の稽古順はまず『半蔀』『東北』あたりの入門編を
若い時に習得して
そのうち『夕顔』『井筒』『楊貴妃』『野宮』『定家』と勤めるのが順当、
ああ~~『采女』も~~と思ったが~???
確か何かの理由で仲間入りできなかったのでは~~??
ちょっと調べておこう。
そういいながらも、私の順番はかなり前後していて、
『夕顔』『定家』は未開曲で~~~
演能記録を辿ると、
『半蔀』『東北』は青年喜多会で、そのあと『野宮』『楊貴妃』
そして今日の『井筒』となる。
そのうち『定家』は是非とも勤めたいのだが、まだ計画すらない状態だ。
っと、ここまでの文章は、実は演能レポートのための下準備原稿だった。
しかし、今日の投稿が出来そうもないので、これを兼ねての投稿更新とした。
「はあ~?は~ん!手抜きね~~!」
と言われそうだが、
「そうよ!」
と開き直る。
写真の水桶を持って1時半過ぎに登場するから楽しみに
待っていて下さいよ~~
演能レポート楽しみにしております!!
いつもコメント有難うございます。
最近気になることが~~
それは、あなたが何流を習われているのかな~~?
です。
ヒントでも頂けたら、あとは想像しますので~~~
よろしく!
能楽とは敷居の高い芸能だとずっと思っていました。そして、いまだに思っています。しかし粟谷明生先生のブログを読んでいると、少しずつ敷居が低くなっていきます。いろいろな決まりごとにとらわれ過ぎるのは良くないのかなぁと思いました。まずは、"楽しむ"に尽きますね!
昨日はS君と一緒に隅田川イベントに参加でした。
明生会デッシーズの何人かはいらしたようですねェー
そう、まほろば能といへば忘れもしません9年前・・・。
一番お能が終了し、お狂言が始まりだした時のこと、それまで
晴れ渡った空が黒雲とともに俄かに怪しくなり私の好きな鵺
でも出てきそうな雰囲気、しかも雷鳴付き・・・・。
こうなって来ると空が気になって舞台に集中できない。
そうこうしているうち、ポツリ、ポツリ、と来たかと思う間もなく
DuWoーッ!!いわゆるバケツをひっくり返した雨、
慌てて屋根付き見所へ避難、
どうにかこうにか、お狂言が終了。
番組も一時中断、しかし・・・・・雨は止まない。
もう地謡座はビッショ、ビショ。
こりゃぜったい中止だなぁー、などと考えているうち・・・・・。
エーッ!?つづけるらしい。でも地謡はどこへ座るの?
ほうー、鏡板の前へ座った。なるほど、翁形式。
舞台の先生達は雨の音に負けまいと声を張上げて演じて
いらした。そして、お能が終わると同時に大雨だったのが
うそのように晴れ渡ったのだった。
帰りがけK先生から、「いつも良い環境で観ているからたまには
こういうのもいいでしょう?ハハハ」などと言われた。
屋外の公演の場合、開放感が有って雰囲気がいい反面、
このような大雨に見舞われるような危険が付きまとうということを体験した。それ以来私は屋外でのお能が有る場合いつも、
「どうか良い天気でありますようーに・・・」と神に祈りをささげるのである。
私の思い出アルバムより抜粋
能楽を楽しんでいる一ファンです。
コメント有難うございます。
このブログは私の勝手放題でして、それを
お弟子様や、習われていないが能楽ファンという方にもアクセスいただき、感謝いたしております。
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