NHKEテレ 舞囃子『田村』と能『湯谷』の地頭

NHK・Eテレ(東京2ch)の「古典芸能への招待」を、ご鑑賞いただきました皆様には、厚くお礼申し上げます。

私は、4月に入り能の公演も稽古も無い日々が続いております。
昨日の番組を観ながら、舞台で舞い・謡う事が、以前ならば、ごく普通の当たり前の事でしたが、今はそれが出来ない・・・
なんだか騙されているような不思議な気持ちになりましたが、直ぐに、じわじわと悲しみがこみ上げ、現実に戻されます。
舞台人である能楽師にとって、舞台(公演)や仲間、自身にとっては「心技体」が何よりも大事である事は重々承知しておりました。
が、しかし、いかに体(健康)が大事であるかを、コロナがかなりハードに教えてくれています。





さて、番組では
「始まりました、観ます！」
「粟谷　お前TVに出てるぞ！」
と、お弟子様や知人友人より連絡が入ると
「観ていて、もし判らなかったら副音声にしてみて、わかりやすいかも！」
と、お返事をしていると、2時間はあっという間に過ぎてしまいました。

今朝も
「舞台に立てる日を、
稽古が出来る日々を
早く取り戻したい、
取り戻さないと・・・」
と、思いながら、舞台に立てる日のために、日課のウォーキングとストレッチに参ります。

今はじっと堪え、我慢して、
と、気持ちを引き締め
「心技体」の「心」を磨く時かなあ、と思っております。