能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

粟谷菊生七回忌法要 心光院

2012-10-14 05:23:16 | 粟谷明生の日常
41歳の若さで死去された流通ジャーナリスト金子哲雄さんの葬儀が営まれた東京・港区の心光院は父がねむる我が家の菩提寺です。


粟谷菊生七回忌法要は昨日、戸松義晴ご住職のもと無事執り行われましたことを、ここにご報告申し上げます。御参列いただきました皆様には厚く御礼申し上げます。誠に有難うございました。


読経のあとに戸松ご住職様から
「菊生様はあちらの世界、極楽浄土にいかれ往生され、つまり再び生きかえられて、お浄土からこちらのこの世をご覧になっておられます、私たちがこの世で精一杯生きていることをご覧になっております・・・・・」
とのお言葉でした。

本日の粟谷能の会も、きっと国立能楽堂のどこかの席にちゃっかり座って観ているかもしれない、そう思うと一段と気が引き締まります。

褒められることはないでしょうが、きついお叱りは受けないで済むように、と息子尚生と佐藤 陽とで精一杯勤めたいと、朝の5時半という早朝から祈念し投稿しています。

事前の「鑑賞講座」でお話しましたが、今回の『求塚』はシテもシテ連も同じような着附で登場します。能は、一般的にはシテがツレよりも一段位の高いものを着るのが常ですが、今回はすぐに「これがツレ用だ!」と見分けられるような唐織は選びませんでした。


写真の三つの唐織をご覧になって、シテがどれを使うか、お判りでしょうか?
ご来場の皆様には幕が上がり、

「やはり予想通り、当たった!」

「あれ、残念、外した!」
と舞台をお楽しみいただくのも楽しみ方の一つだと思います。

お父さん!
息子・尚生との貴重な舞台です、よ~く観てて下さい。 


では十念、1~8回目は最後が「ぶ」ですが、9回目が「ぶつ」で、また最後が「ぶ」
昨日、知りました。
信仰が疎かになっておりました、大反省。

南無阿弥陀ぶ、南無阿弥陀ぶ、南無阿弥陀ぶ、南無阿弥陀ぶ、南無阿弥陀ぶ、南無阿弥陀ぶ、南無阿弥陀ぶ、南無阿弥陀ぶ、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀ぶ、




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1 コメント

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遺影に手を合わせさせていただきました^^。 (ノビル君)
2012-10-15 04:10:57
「求塚」、期待に応えられた、舞台となりました!(拍手)若奈摘みの早春の風情の中に、里女達の華やいだ謡いから、作り者の中での物着。ブログや事前講座でご教示下さった型もしっかりでした。印象深く拝見しましたのは、「せん方無くて火宅の柱に」「縋り附き取り附けば・・」「而して・・」の流れのなかに、後シテの苦界にもがく様子が表れていました。また、「鬼も去り火焔も消えて、暗闇となりぬれば・・」で、扇で顔を隠すシーンなど、詞章を深読みすればこその効果がありました。塚(安穏)を求めたのか、はたまた翻弄された失った「女」を求女(もとめ)てもいたのでしょうか・・。合掌
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