毎年5月第3土曜日は仙台で「青葉能」があり地謡を勤めている。
終演後、東北大学能楽部の学生さんが会場の東北電力ホールの裏口から私が出てくるのを「出待ち」してくれるのが恒例となっている。昔は恥ずかしく照れていたが、最近は素直に喜んで笑顔も見せられるようになり記念撮影も恒例となっている。
今、野村克也・宮本慎也著の「師弟」を読んでいる。能の世界にも通じることが書かれていて、とても面白く忘れないように、と大事なところはメモしている。
(野村ノートから)プロ野球選手ならばセールスポイントを一つ以上持つことが大事である。バランスが良くてもオール3ではダメで、1や2があっても5が一つある選手の方が魅力的である。
以前、私は能楽師としての目標を、謡えて、舞えて、裏方も出来て、興行も行えるようになる、と挙げていた。まずはソコソコのレベルでもいい、オール3でも内心いいと思っていた。が、しかし5点のセールスポイントが一つでもあれば、それも立派なプロと言える、の一文に妙に納得してしまった。
もっとも、1や2のレベルがあってはプロとは呼べない、これは譲れない、譲らないつもりだ。
文責 粟谷明生
写真 粟谷明生
終演後、東北大学能楽部の学生さんが会場の東北電力ホールの裏口から私が出てくるのを「出待ち」してくれるのが恒例となっている。昔は恥ずかしく照れていたが、最近は素直に喜んで笑顔も見せられるようになり記念撮影も恒例となっている。
今、野村克也・宮本慎也著の「師弟」を読んでいる。能の世界にも通じることが書かれていて、とても面白く忘れないように、と大事なところはメモしている。
(野村ノートから)プロ野球選手ならばセールスポイントを一つ以上持つことが大事である。バランスが良くてもオール3ではダメで、1や2があっても5が一つある選手の方が魅力的である。
以前、私は能楽師としての目標を、謡えて、舞えて、裏方も出来て、興行も行えるようになる、と挙げていた。まずはソコソコのレベルでもいい、オール3でも内心いいと思っていた。が、しかし5点のセールスポイントが一つでもあれば、それも立派なプロと言える、の一文に妙に納得してしまった。
もっとも、1や2のレベルがあってはプロとは呼べない、これは譲れない、譲らないつもりだ。
文責 粟谷明生
写真 粟谷明生