能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

仏像特別展 前期を見て廬生になる

2006-10-05 07:17:36 | 粟谷明生の日常

国宝 菩薩半跏像(宝菩提院願徳寺)がメインの仏像展、
前期を観賞してきた。

宝誌和尚立像も、ちょっと薄気味悪いが、ゆっくり間近で拝見出来た。
これ不思議に、なにか引きつけるものがあって魅力的なのだ。

『江口』に関連して「普賢菩薩」を捜したが、生憎出展されていなかったのは残念。

仏像は、
今にも動き出しそうなものもあれば、
固まっているように見えるものもある、
様々だ。

四天王のような躍動的な動きがあるものは
その身体のねじりや手足の格好、位置が能の舞台に役に立ちそうだ。

メインの菩薩半跏像は、只、座っているだけなのに
見ている者にエネルギーが伝わってくるから不思議。
お慈悲が溢れているように見える。

今、一階の入り口左手にある、待合室でこれを書き始めた。
ここは座り心地のよいソファーがたくさんあって、座ると途端に睡魔が襲ってくる。
案の定、私もすぐに襲われ20分ほどの時が経っていたのを知らなかった。

「あ~~~これ!」
「『邯鄲』の枕じゃないの~~!」

青年廬生(ろせい)の気分だ。

いま、明生廬生は過去を振り返る。
「一度に沢山の仏像を見られた喜びはあるが~~~~」
「しかし~~~何か物足りなさを感じる。」

「それは~~~」

「なんだろう~~~?」


「そうだ!
ロケーションだ!」

仏像、仏画など、
やはりお寺の境内、講堂、お堂
そして畳や石畳の上、土の上と自然と絡んで拝見する方がいい!

山道を歩き、やっとの思いでたどり着いたところに仏がいる~~
だから思わず合掌する。

「有難や!南無!」とね。

長谷寺、神護寺、石清水八幡宮、秋篠寺
みな遠いからいいのかもしれない~~~

そう、これからは「ちょいワルおやじ明生廬生」は

遠いところでも旅をして名所旧跡の神社仏閣を廻り、
写真撮影の技術磨きあげる!

それをまとめる。
これで決まり!

あ~~~~『邯鄲』の最後


南無三宝、南無三宝~~

知識はこの枕(ソファー)

なり!


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