能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

能をカバー

2020-02-01 18:15:39 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
松任谷由実さんが荒井由実という名前で歌っていた「ひこうき雲」を、レコード盤に針を下ろして聴いていた・・・
と、書くと忽ち歳がバレてしまいますね

近年、ユーミンの名曲の数々を多くの歌手がカバーして歌われています。
勿論 本家本元も良いのですが、それを超えるほど良いカバー曲があるのに驚いています。
昔はカバーを「所詮、真似っこ」と、小馬鹿にしていましたが、今は前言取り消しです。カバーの素晴らしさを楽しんでいます。

私の生業の能楽は、室町時代に発祥し猿楽(さるがく)と言われていました。
観阿弥・世阿弥親子、世阿弥の息子の十郎元雅、金春禅竹などの創世記の猿楽師は多くの名曲を残しています。
その名曲を今の能楽師が、より良い作品作りを目指してカバーしています。



3月1日(日) 第103回 粟谷能の会にて『朝長』を勤めます。
作者は以前は世阿弥と言われていましたが、最近では十郎元雅の作との説が有力になっています。
元雅説のご紹介は後日として、今は、元雅さんをガッカリさせないように『朝長』を精一杯勤めたい、と思い稽古に励んでおります。

S S席は残り数枚となりましたが、他はまだございます。
皆様のご来場をお待ち申し上げております。

☆粟谷能の会お問い合わせ☆
粟谷明生事務所
noh@awaya-akio.com

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