玄人(プロ)と素人(アマ)の違いは大きい、はずだ。
玄人はお素人さんよりも上手でなければいけない。アスリートの世界は歴然としている。芸能界も、もちろん能の世界も同様のはず。
写真の世界、プロとアマチュアのカメラマンではやはり訴えるものが大きく違う。アマがたまに、まるでプロと思わせるような写真を撮る、「まあ~いいじゃないの」と。
しかしそれは偶然の一枚二枚であって、プロの撮る計算されたものとは違う。
素人の傑作は、偶然と奇跡の二重奏。プロは技術を駆使して失敗少なく、全体のレベルを保つ。そうでなければプロとは言えない。失敗とか駄作は許されない。
能楽師もプロと言われているのだから、アマチュア同然の偶然と奇跡では観客から叱られ見放される。下手が舞台に上がって銭を取ってはいけない、はず。
周りから「まあ仕方がないよ、まあいいんじゃないの」と半諦めが含まれた言葉をはかれたら、もうアウト。能楽界はこのアウトプロが増えないようにしないといけない。
だれが「すごく上手!」で、だれが「まあいいんじゃないの」かの判断を、是非ご自身の目で確かめてほしい。そう、確かめに能楽堂にいらしてほしい。
「あなた、なんで能を観に来ているの?」
「何が面白いのかを捜しに来ているんですよ」
これは故・白洲正子氏の問いかけに、永六輔氏が返した言葉、だそうだ。
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今度から こういうことにします。「何か面白いもの た~んと 期待しています。」期待にこたえていただける 数少ない 能楽師であり続けていただけること 節に臨んでます。
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