能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

移動報告と閃き「上達するには!」

2008-05-13 08:14:44 | 粟谷明生の日常
ブログ投稿がお留守になっておりまして、すいません。

先週土曜日から高知に入り、二日間、粟谷能夫氏の
「回雪臺高知粟谷会」のお手伝いをして、
昨日は広島に移動して来ました。

10時12分発、毎回お馴染みの
「南風号」で岡山へ~~~
ありゃ~~

土讃線・高知駅がきれいに改築されている!
あのクラッシックな駅舎は取り壊され、昔のプラットホームは~~?
あれ~まだ少し残っている、
懐かしい~~

高知から岡山までの車窓はいいものだ。
名所、「大歩危」「小歩危」を見ながら、
「丸亀」から瀬戸大橋を渡りながら瀬戸内海を見て、
『藤戸』に出てくる「児島」につくと、もう直ぐ岡山だ。
そこで、新幹線に乗り換え、あっという間に広島。

以前は、月曜日が広島護国神社薪能だったので、
お天気が気になって仕方がなかったが~~
今は、護国神社社務所改築のため、薪能は休止だ。
また、再開したいと気になっている。

この行程は、どうしても父を思い出させる。
大歩危・小歩危を身を乗り出して眺めながら
「来年もまた、ここに来られるかな~~~?」
と呟いていたのが、今でも、頭から離れない。

夜、お弟子様の報正寺にて稽古をすると
なぜか皆さん、お上手に謡う
発表会の後は、不思議とみな上手になるものだ。

指導者とすると、会の当日に今のように謡ってくれたらなあ~
と思ってしまうが、
経験をされたからこそ、上達する、成果がでる、
という仕組みなのだから、仕方がない。

「あれ?おかしいな~~」

ちょっと音がずれる方がいらしたが
見事に直っている。

「・・・さん、お上手になられたね~音がずれないよ~」

「先生、特訓があったんですよ」

「あっ!そうでしょ、よかったね、謡いらしくなってきたよ」

「先生、週に三回、それを三週続けさせられました」

「9回も、広島菊生会に出るために?」

「そうです、・・・さんに教えていただいて、有り難いことですが~~
何回もやるんです、
一回が3時間ですよ!!!
半分いじめか~~~思いましたよ」(笑)

「いや~~それは凄い、
でもその集中稽古のお陰ですよ、
本当にうまくなったもん」

「そうですか・・・」
と言われ、
ニヤッとされた

昔の稽古は、週に三回、四回が当たり前だったという、
上手になるのは当然だ。
稽古はたくさんした方がいい、に決まっている。

いま、私はあまり時間がとれずに、
月に二回、三回という有様で申し訳なく思っている。

先日も
「これはちょっと少ないな~~」と思った。
どうしたらいいのかな~~と考えていたが、いま閃いた!

一回稽古日を増やして、その日は会員だけの自習にしよう。
ベテラン会員が新人を指導し、
みんなで謡い、舞って
そうしよう!

よっしゃ、これから連絡しなきゃ~~

で~~本日はここまで

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