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12月18日の喜多流自主公演にて能『大江山』を勤めます。
 
物語は「大江山の鬼を退治せよ」と勅命を受けた源頼光一行は、山伏に変装し大江山に向かい到着します。
鬼に捕えられた都の女の手引きで、鬼の頭領・酒呑童子に近づいた頼光達は、道に迷った態で一夜の宿を求めると童子は素直に迎え入れます。
そして伝教大師に比叡山を追われ、各地を転々としたが、都が恋しくて、都に近い大江山に隠れ住む経緯を話し、この隠れ家を人に洩らさないように頼み、酒宴を開き山伏達を歓待します。
上機嫌になった童子は泥酔し寝室で眠りにつきますが、夜更けを待って頼光達が寝室に討ち入ると、童子は身の丈がニ丈(6メートル)ほどの鬼となって寝ていました。
鬼は頼光達が自分を騙した事を怒り、凄まじい勢いで頼光達に襲いかかりますが、ついに頼光に首を討たれ、頼光一行は喜び勇んで都へ帰りました。
能『大江山』は鬼退治を題材とした能の中でも一番童話的な内容です。
前場の酒呑童子が敵意も害意も示さず、極めて無邪気に身の上を語り、自ら歌い舞って酒興を盛り上げるあたりが、この能の見どころです。
お酒が大好きな私、酒呑童子の気持ちになって精一杯勤めます。
ご鑑賞ご希望の方はこちらにお問い合わせ下さい。
粟谷明生事務所
noh@awaya-akio.com


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