本日は広島へ移動して、夕方から一調『女郎花』のお稽古を横山晴明先生からお教えいただき、夜は神能三日目の18日佐藤 陽の勤めます『敦盛』の地謡に参加される社中のお稽古をして、明日は初日16日の神能に備え宮島に入ります。
毎年4月16日午前9時から神能ははじまります。今年は私が『翁・高砂』の太夫を勤めます。前回の『翁・高砂』は平成15年、じつに12年ぶりとなります。
『高砂』の後シテ・住吉明神の面は、伝書には「邯鄲男」となっていますが、替えとして「三日月」を使用する場合もあります。厳島神社には「神体(しんたい)」という面があり、前回は特別に拝借させていただき勤めました。今年は通常通り「邯鄲男」で勤めたいと思っています。
「邯鄲男」と「神体」を私の勤めた『高砂』の写真でご紹介します。
「邯鄲男」は中国、蜀の国の廬生という青年の人生に迷い苦悩した表情ですが、これが日本の住吉の神の顔に似合うのが面白いと思います。
「神体」は日本ではない、異国の人の雰囲気を感じさせる面白い面です。
文責 粟谷明生
写真
『高砂』後シテ 粟谷明生「邯鄲男」使用 撮影 石田 裕
『高砂』後シテ 粟谷明生「神体」使用 撮影 ウシマド写真店
仕舞『百萬』シテ 粟谷明生 撮影 辻井清一郎
毎年4月16日午前9時から神能ははじまります。今年は私が『翁・高砂』の太夫を勤めます。前回の『翁・高砂』は平成15年、じつに12年ぶりとなります。
『高砂』の後シテ・住吉明神の面は、伝書には「邯鄲男」となっていますが、替えとして「三日月」を使用する場合もあります。厳島神社には「神体(しんたい)」という面があり、前回は特別に拝借させていただき勤めました。今年は通常通り「邯鄲男」で勤めたいと思っています。
「邯鄲男」と「神体」を私の勤めた『高砂』の写真でご紹介します。
「邯鄲男」は中国、蜀の国の廬生という青年の人生に迷い苦悩した表情ですが、これが日本の住吉の神の顔に似合うのが面白いと思います。
「神体」は日本ではない、異国の人の雰囲気を感じさせる面白い面です。
文責 粟谷明生
写真
『高砂』後シテ 粟谷明生「邯鄲男」使用 撮影 石田 裕
『高砂』後シテ 粟谷明生「神体」使用 撮影 ウシマド写真店
仕舞『百萬』シテ 粟谷明生 撮影 辻井清一郎