能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

饒津神社神能を終えて

2010-04-04 08:32:31 | マジメ能楽 楽屋表話
饒津神社の神能は春風が心地よく吹く晴天のもとに
無事盛会に終わりました。

当日、頂いたパンフレットに、
戦前の能舞台や300年祭の貴重な写真が記載されていましたので
これは後日、粟谷能の会ホームページにて、改めてご紹介します。

昔は本殿の前、現在ある石段の上の敷地に浅野長勲公が奉納した能舞台があったようですが
今は敷地も狭くなり、今回は石段の下に特設能舞台が作られました。


開演二時間前、本殿にお詣りして、
受付をして下さるお姉様方と懇談し


「あれ、半被の背中の家紋、いいですね~、
撮りたいんですが、いいですか?」

「はい、後ろ向きなら~大丈夫、キャッキャッ・・・・」

この家紋は浅野家・饒津神社の家紋です

楽屋に戻ると、ワキの森君が
「アッ君、ブログ用に舞台で撮ってあげるよ」

「あ、そうだね、有難う」

「そうだ一緒に撮ってもらってブログにさ~~」

「そうだね・・・」

ということで、近くにいらした方に

「すいません、シャッター押して下さい」

「え~~どうするの?」

「そこ、それ押せばいいの!」

「はい、では~撮しますよ~~」

で~確認したら~~


「え~~ ダメ、これダメ、僕が大きくデカク写り過ぎているから、
やり直し、ね~~もう一回お願い~~」
と森君

で~~今度はこれだ



今回の能『羽衣』シテ粟谷能夫氏で使用した長絹は、
実は饒津神社所有のもの



饒津神社には面・装束などが数点ありますが、
現在は宮島・厳島神社が代わりに保管しているようです。
今回、厳島神社から「紫地鳳凰柄長絹」が運ばれ使用しました。


予定時間より早く終わり
社務所で後片付けをしていると
広島護国神社の藤本宮司さんが来られ

「また、広島薪能をやりたいんですよ
お力お貸し下さい」
と、嬉しい依頼が来て、
皆さんと相談して直ぐにお受けしました。

来年5月には広島城の隣にある護国神社で
また能が観られます、是非いらして下さい。

と、ここまでは新幹線車中からの投稿
いろいろ写真を載せたいのですが
時間がない、新城に向かっています。

また明日は新聞記事も投稿します
とり急いでの投稿です。

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