是閑や河内に囲まれて・・・でも暑い！

昨日の豊橋は３５度！超暑かったが、充実した一日だった。

１２時に豊橋駅に面打ち師のグループ「幻（げん）」の有志メンバーと
私を応援して下さるＯ・Ｋさんと待ち合わせ、三河三座の原田さんにいろいろ
ご案内いただき感謝いたします。

まずは全員で田楽菜っ葉飯の「きく宗」で昼食
一時から魚町保存会の面を拝見

ここは是閑や河内の面がたくさんある貴重なところ、
幻のメンバーはみな大感激

いろいろ話が盛り上がり、装束の話になると、保存会の村田さんが

「少しなら、見せてあげようか？」

「え～～いいですか、お願いします」

「これどうかね？」

「良い唐織ですね、袖通していいですか？」

「先生なら、いいよ」

「では、う・・・・いいですね、これ意外と大きいですね」

「そうかい」

「私でも着れますから」

「そうかい」

「昔のは、小さくて、着られないものが多いのですが・・・
ねぇ～いいでしょ？」

と幻のメンバーに声をかけても・・・・・・・・
無反応

皆様、面に釘付けだ。

一時間半皆様と拝見して、私は準備のため会場入り、
ちょ～～～～暑いよ～～

まずは子方を勤めてくれる定盛君の最後のお稽古を～～
炎天下で、暑い
身体中、汗、汗、あせ・・・・・・・・・

夕方から川風が吹きますから・・・・と
嬉しい言葉を三座の原田さんが仰ったが・・・・・・・

生憎、吹きませんでしたね、
だって、

暑い、あ～～～つ～～～い

鉄櫓の楽屋は冷房がない、まさに炎熱地獄
そこで装束を着けるのだが、もうこれは観念するしかない

６時開演ではじめに野村萬斎さんとごあいさつという
余分な余計なものを受けてしまい
あ～～～～
後の（火）まつりだ、

この緊張もあって暑さ倍増、もうメロメロ。

私のスピーチは手短に済ませたが、さすが萬斎さん
スピーチがうまい！
会場を盛り上げてくれて、まずは好スタート

火入れ、舞囃子「松風」狂言「呼声」と続き
いよいよ能「船弁慶」

河内作の小面、古元利作の三日月を拝借しての演能は
私にとって記念すべきもの
歴史ある名品で勤める喜びが、しばし暑さを忘れさせてくれるが～～～

暑いよ～～～ん

で～～～ここからが本音

どんな名品でもお蔵に寝ていては～～～～
勿体ない、無意味、だめでしょう！

これはあくまでも私見だが・・・

昨日の二面は極上だが、なんとなくベールを被っていたように思えた。
精一杯勤めてベールを上げたつもりだが～～～
果たして観客の皆様に面のよさ、魂をご覧頂けただろうか？

良い面は選ばれた役者によって、使ってあげる
その方が、面も喜ぶのではないかな～～～～
と生意気を言わせていただく

さて、あの小面ちゃんと三日月くんは
喜んでくれただろうか・・・・・・