能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

能は「辛い」演劇なのかも・・・

2019-11-07 07:38:08 | 粟谷明生の日常
最近、長い演能時間の地謡が正直辛くなってきました。

足の痺れもさることながら、背筋を張って長時間の正座は体力低下なのか、本当に辛いです。

今月は友枝会で『井筒』シテ友枝昭世、
昨日は国立定例公演で『野宮』シテ香川靖嗣 週末は涌泉能(京都)で『龍田』シテ高林昌司と長い演目の地謡が続きます。

長時間の演目は辛いですが・・

「能は、長い時の流れの生き様を、最長でも2時間位にコンパクトにまとめて表現している!」

と、考えると能は良く出来ていて面白い演劇だと、つくづく思います。

少々辛くても、我慢して座らなくてはいけないなあ、
と、己を鼓舞しています。





さて、来年の粟谷能の会のチラシが出来上がりました。
私は『朝長』を勤めさせていただきますが、これはシテが長時間片膝にて座るので、やはり辛いのです。

結局、能は演者もご覧になるかたも、辛い思いをする演劇なのかもしれませんね。

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