土曜日の「二人の会」では『芭蕉』の地謡を謡う予定。
『芭蕉』というと~~~~
演能そのものより思い浮かぶものがある、
一つは生前父が「阿吽」で書いた「芭蕉について」のエッセイ。
そして、名文、観世寿夫集に記載されている「無相真如」だ。
謡はうなるものと思われているが~~~からはじまり、
途中に『芭蕉』の序
「それ非情草木といっぱ、真は無相真如の体、
一塵法界の心地の上に、雨露霜雪の形を見す」
が例えで挙げられている。
無相真如とは~~~
形相を超えて存在する絶対真理という意味だが、
この言葉が聞き取れなければいけないのだろうか、そうでなくても~~~?
と書かれている。
謡の言葉について、言葉として正確にムソウシンニョと聞こえても、
それが無相真如の文字を当てることが出来るだろうか?
語りは謡う言葉がはっきり聞こえる必要があり、
音として正確に聞き取れなくてはいけない、
しかし謡には、そうでないものもある、と仰りたいようだ。
断片的に出来ている単語、慣用句によって、
その一般の全体的なイマージュさえ感じられれば良いので、
ひとつひとつの言葉の意味は必要ではなくなってしまうのではないだろうか・・・
引用 観世寿夫集より
考えさせられる文章だ、
実は、いま謡の発声について悩んでおりまして~~~
『芭蕉』というと~~~~
演能そのものより思い浮かぶものがある、
一つは生前父が「阿吽」で書いた「芭蕉について」のエッセイ。
そして、名文、観世寿夫集に記載されている「無相真如」だ。
謡はうなるものと思われているが~~~からはじまり、
途中に『芭蕉』の序
「それ非情草木といっぱ、真は無相真如の体、
一塵法界の心地の上に、雨露霜雪の形を見す」
が例えで挙げられている。
無相真如とは~~~
形相を超えて存在する絶対真理という意味だが、
この言葉が聞き取れなければいけないのだろうか、そうでなくても~~~?
と書かれている。
謡の言葉について、言葉として正確にムソウシンニョと聞こえても、
それが無相真如の文字を当てることが出来るだろうか?
語りは謡う言葉がはっきり聞こえる必要があり、
音として正確に聞き取れなくてはいけない、
しかし謡には、そうでないものもある、と仰りたいようだ。
断片的に出来ている単語、慣用句によって、
その一般の全体的なイマージュさえ感じられれば良いので、
ひとつひとつの言葉の意味は必要ではなくなってしまうのではないだろうか・・・
引用 観世寿夫集より
考えさせられる文章だ、
実は、いま謡の発声について悩んでおりまして~~~
私の場合ですが、学生時代に、はじめは全く意味がわからなかったお謡の詞章も、わからないながらもたくさん謡い、聴いて耳に慣れてきたら、言葉がわからずとも、イメージがわくようになってきました。
はっきり聞こえても、意味がわからない言葉や言い回しは、どうしてもあると思います。
これも学生時代ですが、研究者の先生がお謡の詞章をすべてわかろうとしたら嫌いになるよとおっしゃっていたのを思い出しました。
その時は、わからなくてもいいんだ~と、少し気が楽になりました(^^;)
とはいえ、わかった方がより楽しめるには違いありません。それには観る側にもたゆまぬ努力(楽しい努力)が必要ですよね。
意味をききとる、ということは違いますが~
例えば・・・
クラシックの場合、
原語の一つ一つの単語の意味が「わかって」きいてるお客さんて
どれくらいいるのでしょう?
謡曲の一つ一つの言葉の意味を
本当に「伝える」、「わかる」、ためには、
仏教・神道・陰陽道・文学・歴史・民俗学・・・
の確かな知識が、演者・観客ともに必要になりませんか?
玉手は、逐語的に「わかる」能より、
イマージュが感じられる能を楽しみたいと思います。
(え? 玉手の場合は、イマージュではなくモウソウ???)
戦前に有ったという「売り声」だって今の人がやると音階に成って情緒が伝わりません。
何とかしてください。
(T_T)
でも数年前に見た『芭蕉』は、今もはっきり目に浮かびます。
月冴えわたるふるでらで、おシテと一緒に私、芭蕉の破れ葉が風にかすかに揺れているのを、見ていました。
あの月光と静かな風、鎮まりかえった境内。
お能が終った時、そこから戻って来た思いでした。
そしていつでも、あの古寺に戻れる思いがあります。
その日、お能が2番あって、私は、もう1番の方を見に行ったのでしたが、
思いがけず、『芭蕉』に出会いました。忘れられない曲です。
内容濃く、為になるコメント
有難うございました。
レスが遅くなりまして、すいません。
それぞれにお返事したいのですが、
実は只今、
『求塚』の演能レポートに没頭しておりまして~~
ハマルトシナイ
私は集中しちゃうと
ハマル
そうなると、他の事は何も
シナイ
二人の会は有意義な会でしたので
いろいろ
お返事したかったのですが、
とにかく、お許し下さい
6月の投稿も怠っておりま~~す