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芭蕉は不思議と何かを思い浮かばせてくれる。
冬や春先はあまり目立たないが、暖かくなると次第に葉を大きく広げ、夏は南国に来たような雰囲気にさせてくれる。
長く大きな葉を広げ、秋にはその葉がバサっと勢いよく落ちるので、その風情が勇ましくもあり、潔よさもあるので日本の戦国時代、武者たちの旗指物のデザインとして愛されたようだ。
さて、能『芭蕉』に
「雪の中の芭蕉の、偽れる姿の」
がある。
唐の皇帝が、画家の王摩詰に芭蕉の葉に雪が積もっている絵を描かせた。
現実にはあり得ない風景を、王摩詰は偽りの、嘘の絵を描いた。
「帝の命であるから、仕方なく描いたのだろう」
と、勝手に想像する。
「仕方なく嘘をつく
いつの世でもあるだろう、
これは、仕方ないのかなあ」
と、呟いてみる。
これを書いて
「中国から渡来した」
「仕方なく嘘を」
から、
「新型コロナウィルス」
「検察庁法改正」
と、繋がってしまったが、
これは仕方ない?