能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

着附の練習は実践あるのみ

2011-04-06 08:54:16 | カルーク面白楽屋裏話
4月10日(日)は喜多能楽堂で私の社中の発表会があります。
息子尚生は、10時半頃、番外で舞囃子『花月』を舞い、私と佐藤 陽は夕方5時半頃に、『田村』キリと『網之段』を番外仕舞で勤めます。
入場無料ですので、ご来場大歓迎です。

明日は申合(もうしあわせ)、リハーサルが行われます。
朝10時、佐藤裕子様の能『巴』から本番と同様の面と装束を使用してはじまります。

装束を着けるのもシテ方能役者の仕事です。
息子尚生にも、早くうまく着けられるようになってほしいですが、それには見ているだけではダメなので、実際に手にとってやって、経験が第一です。

そのために、装束附けの練習会も設けていますが、お素人様が能を舞われる時にお手伝いをしながら覚えるのが一番の近道なのです。



ついこの間下申合をした後のことです。

アキオ
「頭ではなく、手を動かして覚えるんだよ」

タカオ
「まったく、そうだね。頭では出来ていても、実際やってみたらダメだったよ!」

ユウコ
「私、実験台ね、私でよければ、どんどん着けて(笑)」

タカオ
「いや~~本当に良い経験させてもらいました、有難うございます」

とシテ佐藤裕子さんに礼を言う息子でした。


私もたくさんの実験台になって下さった方々がいます。

私も
「実験台の皆様、有難うございました」

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