能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

またまた土門拳記念館

2009-11-27 11:19:02 | 気になるところ、もの、ひと
昨日は土門拳記念館を観て酒田の稽古。
天気快晴、フライトも順調
ところが、庄内空港に着くと雨。



空港から土門拳記念館へ行くには、公益文化大学バス停で降りて5分ほど歩く。
傘をさして、記念館に向かう途中に、
「美味しいのかな?」といつも気になる焼きそば専門店がある。
昨日は、看板が目に入って来た途端に小腹が空いてきたので
入ることにした。

店内は、お客が一人店主と話している。
聞こえてくる会話は、「B級が~~、グルメが~~」
メニューには、焼きそば 普通 ¥600、大盛り¥700としか書いていない。
そりゃ~そうだ専門店なのだから

で~
普通を頼むと「月刊 庄内小僧 B級グルメグランプリ」
という雑誌が置いてあった。

「あれ!、な、なんとこの店が記載されているじゃんないの・・・。
う~~これはかなり期待出来るかも~」
待つことしばし、そこへ普通盛が運ばれて来た。



「う~~? 
美味そうに見えないが~
これがB級のB級たるところかな~?」
と思い、食べてみると、う~~確かにB級の特上。

はい、
はっきり言おう。
「美味くない!!!」
これ食べてはいけない。
以上

で~何も言わず勘定して、雨の中、記念館に向かった。
今回のテーマは 「仏像」と「風貌」
私が特に好きなシリーズだ。

「さ~て、拝見するぞ~」、
と、いきなり、この間行って来たばかりの「室生寺」の写真から並べられている。
「雪の室生寺も、いいね~~」
土門拳の写真はいつ見ても感激する、、すばらしい、
本物を見てきても、本物以上のものを、ちゃんと与えてくれる。

特に仏像は、実際写真のようには近づいては見られないから、
まずは写真で細かなところを予めチェックしておいて~~
そして本物を見に行くと、面白い。

写真では、さぞ大きな観音なんだろうと、実際見ると
ありゃ~~小さい!
なんていうこともある。
それもまた、いい思い出になるのだ。

今回の感激の一枚は~~
向源寺の十一面観音の右からの頭部
これは見るの~~
はじめてだった。

これがいいんだな~もう興奮しまくり。
穏和なお顔の後ろに憤怒の小さいお顔がちらっと睨みを利かせている
あ~~だれかさんに似ているな。
これは絵はがきを購入。
これだ!



第二展示室は「風貌」シリーズだ。
いつも14世喜多六平太先生が出ているかな~?
と期待して行くのだが~今回も残念、なかった。

それでは皆様にご紹介したいのでコピーだが、
ここでちょっとご紹介しちゃう。



さて、土門さんのメッセージ
私の生きる指針となる言葉だ
自分のためにもう一度書いておくことにしよう!

実物がそこにあるから、
実物をもう何度も見ているから、写真はいらない
と言われるような写真では情けない。

実物がそこあっても、
実物を何度見ていても、
実物以上に実物であり、
何度見た以上に見せてくれる写真が、
本当の写真というもの

写真は肉眼を越える

いい言葉だな~~~~


ついでにもう一つ

年は後ろ姿に一番出る、悲しみも・・・・




最新の画像もっと見る