飛鳥100日間世界一周クルーズ 根本清光

退職後、妻と飛鳥で100日間世界一周クルーズをしたようすが克明に描かれている。
毎日の航海の様子。船上での1日の生活は、朝のウォーキングから始まり、豪華な食事、多彩なゲストによるショーや講演会、クルーズ経験の豊富な方達との社交や船上スパ。
よく訓練された乗組員による至れり尽くせりのサービスを享受できる洋上の楽園生活が紙上で体験できた。
シンガポール、インド、ベニス、バルセロナ、ベルリン、ロンドン、サンフランシスコ、ワイキキと有名な世界の観光地も体感できる。
時に船酔いになりながら、時間を守らない人への怒り、トイレの補修のハプニング、病気などアクシデントも起こる。
それを乗り越えついに著者は横浜港に着く。
船の動きに合わせて、毎日少しずつ読み進めて行くのが楽しかった。
しかし、観光バスで一周が多い観光地廻りには、著者は不満をもったようだった。
ゆったり、観光地で世界の人々とふれあい、深く観光したい人には、少し不満が残る旅なんだということもわかった。