大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

年金大崩壊 岩瀬達哉

2007-08-31 09:34:29 | 
なぜ、日本の年金が危機に陥ったのか。そしてその要因はどこにあるのかがわかり、憤り大爆発になる本である。一刻も早く舛添大臣には、この本を読んでいただいて、この要因を作った年金閣僚や元厚生大臣、利権に巣食って自腹を肥やし続けた自民党国会議員や不動産屋たちに責任を取らせてもらいたい。
一番の要因は、掛け金を腐食続ける年金資金運用基金にある。サラリーマンや国民が灯をともすようにして納めた年金を、3780億円も失ったグリーンピア事業や、高い事務費、施設費、海外視察と称した海外旅行などにあてたからだ。
自民党の宏池会の有力議員たちを中心に事業展開されたグリーンピア事業には、年金官僚が年金掛け金を多く供与していたという。採算があいそうにもない僻地の土地が高く売り飛ばされているという土地ころがしもあったようである。
また、社会保険事業など施設の設置は、官僚OBの天下り先になっていた。ほとんど仕事をしないのに、信じられないような高額な給料と退職金。だから、共済年金より、厚生年金が低く需給されていることになったのだ。国会議員の年金の高さゆえ、国会議員は国民の年金問題になかなかとり組まないという要因にもなっているという。
国民は早くこの真実を知り、監視を強め、よりよい社会保障制度の確立を進めてもらいたいものだ。

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