ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

復興の『実行実現内閣』であって下さい。

2014-09-05 07:56:24 | 日記
佐藤雄平福島県知事は、「中間貯蔵施設」の受け入れを決めました。
知事のみならず、建設候補地となる大熊、双葉両町にしても苦渋の決断だったと思います。
「中間貯蔵施設」を認める条件として、30年以内に県外での最終処分を法制化することなどを要望、
安倍首相も取り組む意向を示しはしました。

でも、受け入れ先を見つけることは容易なことではありません。
最終処分場については選定基準などもまだ決まっていないのです。
ただ当面の復興を進めるために、最終的な解決策を次世代へと持ちこし、先延ばししたということに
すぎません。

「放射性廃棄物」とは、始末におえない「モノ」です。
福島原発から80キロ以上離れている山間地でも、いまだ基準値以上の線量を示す きのこ類が
あるのです。

でも、「覆水盆に返えらず」のたとえ、放射性物質は飛び散ってしまったのです。
何とか、放射能のリスクを避けて生きて行く他はないのです。
日本だけではなく、世界中、地球規模で異常気象などが起こっています。
想定外の事象が起こらないとは限りません。

「原発再稼働はしない」
このことが、東京電力福島第一原発の事故から学ぶ最たることではないでしょうか。
事故に遭遇した県民の一人として、そう思っています。
再稼働を容認して、再びの原発事故が発生でもしたら、容認した私たちも「加害者」に
なってしまう恐れがあるのです。

それにしても、誕生した「第2次安倍改造内閣」、
重要なポストの大臣は留任させたとの発表もありましたが、「復興大臣」は変わりました。
安倍首相は復興4年目を迎える3月10日の記者会見で、
『東北の復興なくして日本の再生なし』
と述べ、
『2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催までに
「復興を成し遂げた東北を世界に示したい」
と表明しています。

安倍首相が復興大臣を留任させなかったのは、復興は着実に進んでいると考えてのことで
しょうか。
それとも、前大臣を力不足と踏んだものでしょうか。

復興促進のため、新しいパワーの投入………等々、いろいろ理由はつけられるでしょうが、
まだまだ見通しの立たない原発事故のさなかにある福島県民の一人としては、たいへん不満を
覚えています。
私は前復興大臣の支持者ではありませんが、「留任」になるとばかり思っていました。

安倍首相へ。
「復興」を忘れないで下さい。
『実行実現内閣』のキャンペーンをはるなら復興の「実現」をして下さい。
「集団的自衛権行使」などのみの「実現」は不要、かつ迷惑です。
                                   〈ゴマメのばーば〉
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