ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『今日 一日を あなたの御(み)手のうちに お守りください』と。

2018-02-28 06:19:28 | 日記
朝、穏やかな気分で目覚めました。
「穏やかさ」の理由など 敢えて詮索することも無いのですが、目覚めながら 
ぼんやりと考えていました。
夜明けが徐々に早くなってきたせいで、体が「朝」を穏やかに意識し、迎え入れられるせいかも
しれません。
それに、朝の気温も、そう低くはなかったからかも。

寒くない様に夜具は調えてはいるのですが、外気の温度が低いと、身体の芯が、
何やら「冷え」を感じてしまって、妙に緊張感を覚えてしまうのです。
『人間は「自然の分身」』
などという言葉が、ゆっくり体中に沁み入り 巡っている感じの中に
身を委ねていました。

徐々に意識が目覚めて来ましたら、夢らしいものを見たことを思い出したのです。
日中、「遠野物語・異考」の講座を受け、寝る前に『遠野物語』などを読むともなしに
ページを繰っていたせいでしょうか。
「デンデラ野」のことなどを、夢とも名状できないままに、感じていたのでした。
   
   『遠野物語』111
    ・・・・・ダンノハナという地名あり。
    その近傍にこれと相対して必ず蓮台野といふ地あり。
    昔は六十を超えたる老人はすべてこの蓮台野へ追ひやるの習ひありき。
    老人はいたづらに死んでしまふこともならぬゆゑに、日中は里へ下り
    農作して口を糊(ぬら)したり。・・・・・

   『遠野物語拾遺』268
    昔は老人が六十になると、デンデラ野に棄てられたものだという。
      ・・・・・・・
こうした夢を見たりしたのは、81歳の誕生日を迎えて、「生と死」を、無意識のうちに
感じ取っていたからなのかもしれません。
「遠野物語」の情景は、決して明るいものとは言えませんが、以前、遠野を巡った秋の日の
佇まいの様な安らぎを感じていた夢だったような・・・・・

痛いところが無くて ゆっくり目覚めることができることは、ありがたいことです。
フトンの中で、
『今日 一日を あなたの御(み)手のうちに お守りください』
と、祈ってから、起き出しました。
                        〈ゴマメのばーば〉
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« (PS) 「ありがとう」 | トップ | 『被害者個別の悲惨さを思い... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今は曇で風も無く (A.S(たわごと的オピニオンの))
2018-02-28 12:49:27
こんにちは。今一件の訪問から戻ったところです。
こちらは曇でやや気温も高いのですが夜から荒れた天候になるとの予報です。
足の痛みが取れて良かったですね。遅れましたが81歳の誕生日おめでとうございます。これからも今まで同様に自然体で「ひとこと・ふたこと・時どき多事」を語ってくだい。楽しみにしております。
今日は午後から2面の相談が入りました。もう、わずかな件数で充分であまり広げたくないのですが、状況によってはねーって感じです。それとワーク・シェア的にもしていきたいと考えています。
返信する
こんばんは。 (ゴマメのばーば)
2018-02-28 21:19:34
(A.S(たわごと的オピニオンの))さま
そちらは、梅が咲き、桜はまだ、とのこと。
昨年他界しました長姉が、小唄の師匠を長い間しておりましたので、小唄・端唄は私も耳にしております。
ついつい「梅は咲いたか 桜はまだかいな」などと唄ってしまいました。
わが家の侘助、今年は固い蕾が雪でやられたりして、少々かわいそうな状態です。
コメントありがとうございました。
返信する

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事