ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

《今年六十のおじいさん》

2018-07-23 06:16:25 | 日記
『西日本豪雨災害で、ボランティアとか、地方自治体への援助要請とかがあるの?』
東京に住む長男に電話をしました。
東日本大震災の時は、1週間ほど被災地へ応援に出たりしていましたので、訊ねて
みたのです。
〈オレは行かない。若い人が行く。〉
との応えが返ってきました。

あぁ、長男は、もう「若い人」には属さないんだな、と改めて納得させられました。
昭和38年生まれですから、55歳。
四捨五入すれば〈齢(よわい)60歳〉ですから当然のことですが、高校を終えて、
進学のために上京して以来、37年経っても、私の感覚からすれば18歳のままなのです。

あと5年経てば、長男も還暦を迎えるんだ、と思いましたら、
『 ひどい歌今年六十のおじいさん   吹田 鎌田淳 』   
        (毎日新聞 「仲畑流万能川柳」(2018.7.17)に掲載)
という川柳を思い出しました。

〈今年六十のおじいさん〉の文言で、すぐに思い出したのです。
戦時歌謡(戦後、歌詞の一部が改作されて童謡として歌われました)『船頭さん』の歌です。
この川柳の作者は、まだ お若いのかしら、と思いました。
戦前、私が幼かった頃は、「六十歳」は、正真正銘の「お爺さん」でした。
現在、60歳の方に、おじいちゃん・おばあちゃん 呼ばわりをしましたらとんでもないことに。

この歌、急に懐かしくなってウイキペディアで調べてみました。
戦前の歌詞(1941年)は
   1 村の渡しの船頭さんは
    今年六十のお爺さん
    年を取つてもお船を漕ぐときは
    元気いつぱい艪がしなる
    それ ぎつちら ぎつちら ぎつちらこ

   2 雨の降る日も岸から岸へ
    ぬれて舟漕ぐお爺さん
    今日も渡しでお馬が通る
    あれは戰地へ行くお馬
    それ ぎつちら ぎつちら ぎつちらこ

   3 村の御用やお國の御用
    みんな急ぎの人ばかり
    西へ東へ船頭さんは
    休む暇なく舟を漕ぐ
    それ ぎつちら ぎつちら ぎつちらこ

 《防衛省は21日、主に高卒者を対象とする自衛官候補生などの採用年齢を
  引き上げる方向で調整に入った。
  現行18~26歳までの採用年齢について上限を30歳程度とすることを視野に検討する。
  少子化や景気回復を背景に優秀な人材の確保が厳しさを増していることを踏まえた
  措置で、陸海空各自衛隊との調整が付けば、2019年度から実施する。
                      (7/21(土) 15:51配信 時事通信社)
と、報じられています。
高齢化社会の到来とは言え、なんだかちょっと気にかかるニュースでした。

『船頭さん』 戦後の改訂稿の歌をユーチューブから お借りしました。

  
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