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グローバルREITファンドは魅力的?

2014-05-14 11:00:10 | Weblog
まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「未来予想図やなでしこ、ゼウス、杏の実、メルハバと言った、キラキラした愛称がつけられているファンドが数多くありますが、こうした愛称に影響される?されない?」では・・・

 1位:影響されない 54%
 2位:影響される/覚えやすい 18%
  〃:影響される/むしろ悪い印象を持つ 18%
 4位:名前による 9%

 ということになりました。1位は「影響されない」という身も蓋もないもので約5割の得票となっています。ダントツですね。

 一方の2位は同率で「影響される」が並んでいますが、その中身は「覚えやすい」と「むしろ悪い印象を持つ」の2つで対照的な結果となっています。

 結局のところ全体から見れば、こうした「キラキラネーム」に対してポジティブな感想を抱いている方は約2割に留まっているということですね。だとすれば・・・「不要」という結論になりそうです。

 投資信託関係者の方は参考にしていただければと思います。

 では投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。投票は6月7日まで。

〔投票〕http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1035

〔前回のコラム〕http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=820



            --- Ginkou ---

ラサール・グローバルREITファンド(日興アセットマネジメント) 世界の不動産に分散投資

http://www.nikkei.com

 少額投資非課税制度(NISA)などで不動産投資信託(REIT)に投資する投資信託の人気が高まっている。日興アセットマネジメントの「ラサール・グローバルREITファンド」は世界の不動産に分散投資しているため、REIT投信のなかでも安定した運用成果を見込めるとして、個人の資金を集めている。

 3月まで過去12カ月間の分配金は720円。3月末の基準価格3840円でこの投信を買い、1年間同じ分配金を得たら、分配金利回りは年18%に達する。基準価格が下がるリスクもあるし、毎月分配金を支払うため、再投資するより運用効率は低下するものの、定期的な現金収入を求める層が買っているようだ。

 同投信の特徴は約10カ国・地域に分散投資し、特定の国の景気や為替相場の変動の影響を小さくしている点にある。米国だけでなく、シンガポールや香港などアジアにも分散投資し、アジア経済圏の経済成長を取り込む狙いもある。

 運用は米不動産大手のジョーンズ・ラング・ラサールグループに委託している。世界にネットワークを誇る同社の情報力を活用することで、「世界の不動産市況の変動に対応できる」(日興アセットマネジメント)とアピールしている。

〔 出典:日本経済新聞 〕

            --- Ginkou ---


 3週連続で投資信託関連のネタということになりますが、今、REITファンドの人気が高まっていますね。REITとはつまり不動産投信ですが、要するに株式ではなく、不動産に投資するファンド、ということになります。

 当サイトでも投資信託のランキングをまとめていますが、今月の純資産=残高ランキングはこのようになっています。

 http://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=17

 1位:フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド
 2位:新光 US-REITオープン 『愛称 : ゼウス』
 3位:グローバル・ソブリン・オープン
 4位:ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配)
 5位:ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)
 6位:フィデリティ・USリートB(為替ヘッジなし)
 7位:ドイチェ・高配当インフラ関連株(米ドル)毎
 8位:短期豪ドル債オープン(毎月分配型)
 9位:ダイワ 米国リート・ファンド(毎月分配型)
 10位:ダイワ 高格付カナダドル債(毎月分配型)


 長年1位だった「グローバル・ソブリン・オープン」がついに3位まで低下しているわけですが、それはともかくとして、REITファンドは残高上位10ファンド中、2位・5位・6位・9位と4つもランクインさせています。

 なかなかの人気ですね。

 上記日経新聞の記事では、5位の「ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)」が取り上げられているわけですが、その人気の秘密は高い分配率のようですね。「過去12カ月間の分配金は720円。3月末の基準価格3840円でこの投信を買い、1年間同じ分配金を得たら、分配金利回りは年18%に達する」とのことです。

 18%ももらえるのであれば確かに買ってみるのも悪くない、と思うのも理解できます。

 ただし、もちろん賢明な読者の方々はよくご存知の通り、この「分配率」と「運用利回り=投資リターン」は一切関係ありません。それこそ「分配率=18%」で「運用利回り=-18%」というような笑えない状況もありえます。

 そうした場合には、10,000円で購入した投資信託の価格が、分配で18%減り、利回りで18%減るわけですから、簡単に言えば1年後には6,400円になっているイメージですね。

 10,000円で購入したものが1年後には、「1,800円の分配金と6,400円の元本」になっているということです。計算はかなり簡略化していますが。これではいくら分配金が多くても全く喜べません。

 さらに実際にREITファンドに投資した方はよくご存知の通り、世界の株式市場が「リーマン前」水準を回復する一方で、グローバルなREITの価格はなかなか「リーマン前」を回復してくれません。

 リーマンショックは「証券化」と「アメリカ不動産」の2つを震源としたわけですが、グローバルREITこそまさにアメリカの不動産を証券化したものがメインの投資対象となるだけに根本から大きく毀損してしまった、ということですね。

 そんなわけでこの「ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)」の運用成績をチェックしてみるとこのようになっています。

・ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)の運用リターン(年率)

 1年 : 5.42%
 3年 :14.85%
 5年 :18.93%
 10年: 4.91%


 5年から10年にかけてリターン率がガクンと下がっていますが、これは6年前の2008年にリーマンショックが起きたためですね。

 とは言いつつ10年リターンも4.91%というなかなかのパフォーマンスとなっています。正直、筆者のイメージと大きく異なります。実際、筆者が運用を公開しているこちらのポートフォリオでもグローバルREITの通算成績はまだマイナスに沈んでいます

 http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=815

 そんなわけで、今度はモーニングスター社のサイトから、このファンドの「分配金込み」の基準価額の推移を引っ張ってくるとこのようになります。

 

 つまり2007年に分配金込みの基準価額は20,000円を超える一方で、今は12,000円前後の水準、ということになります。レベル的には2005年ごろの水準ですかね?

 だとすると、2005年以前に購入した方はすでに運用利回りがプラスになっている一方で、筆者のように2005年から2008年のリーマンショックまでの期間に購入した方はまだ運用利回りがマイナスということですね。

 したがって「グローバルREITファンド」が人気と言われても自分の運用成績がマイナスだけにどうも引っかかってしまうわけです。

 ただし、いみじくも上記の通り、1年、3年、5年、10年リターンをチェックしても全てプラスなわけで、こうしたデータから過去のリスクを読み解くのは難しいですね。投資には経験が必要と言われる所以はこのあたりにあるのかもしれません。

 ちなみに残高2位の「新光 US-REITオープン(愛称:ゼウス)」については設定日が2004年9月30日とギリギリまだ10年経っていないことから運用リターンはこのようになっています。

・新光 US-REITオープン(愛称:ゼウス)の運用リターン(年率)

 1年 : 1.83%
 3年 :14.51%
 5年 :17.84%
 10年:     -


 当然ですが、10年リターンが表示されていないわけで・・・なおさら「有利誤認」されていそうですね。ご注意ください。

 ちなみに書いていて思いましたが、この直近1年間のリターンを比較すると、前者は5.42%なのに対して後者は1.83%ということで随分と違いがありますね!3年リターンや5年リターンはほとんど変わらないだけに意外な感じがします。

 同じカテゴリーへの投資でも運用成績はそれなりに見比べないといけない、ということですかね。もちろんこれまで成績優秀なファンドがずっと勝ち続けられるほど運用の世界は甘くはありませんので実際には一筋縄ではいかない面がありますが・・・。

 いずれにしても、投資信託選びを進める上では、分配金に惑わされず純粋な運用利回り=投資リターン率をチェックすることに加え、基準価額の推移についても事前に調べておいた方が良さそうです。

 特に今のように「リーマンショックから6年後」という中途半端なタイミングでは、前回のバブルの影響が5年リターンにも10年リターンにも反映されにくくなっておりますのでなおさらご留意いただければと思います。

 では今回の読者アンケートは「グローバルREITファンドの人気が高まっています。その人気の理由は18%といった高い分配率ですが、一方で実際の長期的な運用利回りは5%前後に留まっています。こうしたグローバルREITファンドは魅力的?」でいきましょう。6月14日まで。

■グローバルREITファンドの人気が高まっています。その人気の理由は18%といった高い分配率ですが、一方で実際の長期的な運用利回りは5%前後に留まっています。こうしたグローバルREITファンドは魅力的?(6月14日まで)
 http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1037






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