前回の「キャンペーンを斬る」では、
りそな銀行の「女性が主役の投資信託」を取り上げました。キャンペーンではなく、
「女性向け」をうたった3つのファンド(投資信託)そのものについてですね。
さて気になる評価ですが、読者アンケートでは・・・3つ★★★満点で平均「
マイナス0.6」。・・・マイナス評価ですか・・・。その前の「りそなダイレクト 夏のキャンペーン」では1.6の高い評価を受けたりそな銀行ですが、今回は低いですね。その差は何なのでしょうか。
もしかすると女の方が「女性向け」と強調されること自体に何かセールス色というか、マーケティングのいやらしさを感じているのかもしれません。あるいは男の方が拒否反応を示したのか。はたまた商品性の問題なのか。良く分かりませんが、
読者の方が銀行名だけでなく、明確な基準をもってキャンペーンを評価されていることは間違いなさそうです。投票がまだの方はお願いします。9月25日まで。
投票:http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=193
前回のコラム:http://www.ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=127
さて今回も引き続き、りそな銀行を取り上げたいと思います。
史上初!の3回連続ですね。「わたしのチカラ」プロジェクトを取り上げたいと思います。
はい。ということで、長らく続いた投信キャンペーンシリーズを一旦お休みし、今回はりそな銀行の
「女性による女性のためのプロジェクト」である「わたしのチカラ」プロジェクトを取り上げたいと思います。このプロジェクトの主旨はWEBページから引用すると、こんな感じです。
「消費者としての女性、作り手としての女性、経済を動かす女性の力に着目し、りそなならではの視点でオリジナルの金融商品や情報を提供する。これは、女性が主体となって立ち上げた女性による、(主に)女性のための新しいプロジェクトです。
お客さまはもちろん、お取引先の企業、さらには、りそなで働く女性。すべての女性に活力を与えたい。
「女性に支持される銀行No.1」を目指すりそなが全社をあげてこれに取り組む姿勢をアピールしたい。そんな思いから、一過性のキャンペーンではなく「プロジェクト」と位置づけました。(以下略)」
いいですね。筆者は何度もこのサイトで、りそな銀行の「女性フォーカス」について触れていますが、基本的に
評価しています。何せ、
消費者の半分は女性なわけですから広大なマーケットです。そこから大きく支持されれば、日本の銀行の個人部門の中で名実ともに1位となることは難しくないでしょう。逆に言うと、どこかの顧客群にフォーカスを当てて圧倒的な支持を受けなければ、個人部門で1位となることは、超メガバンクが3つもひしめいている中では(郵便局をいれると4つ?)、
不可能だと思います。ぜひがんばってほしいものです。
・・・ところで、
このマーケティング戦略は女性に受け入れられているのでしょうか。・・・気になりますよね。
筆者が今回わざわざ、3回連続でりそな銀行をとりあげる
愚を冒してまで、このプロジェクトを取り上げたのは訳があります。投信のキャンペーンでネタ切れしたから?いや、もちろんそれもありますが、今日の日経金融新聞を見て(こんなマイナーな新聞も、最近、読み始めました・・・)思わず、のけぞってしまったからです。
銀行関連ニュースでも取り上げましたが、例の日経金融機関ランキングの詳細が、日経金融新聞に連載されています。そして今回は「
女性の支持率」でした。詳細を書くと・・・
1位:新生銀行
2位:ソニー銀行
3位:ジャパンネット銀行
4位:池田銀行
5位:大垣共立銀行
6位:イーバンク銀行
7位:武蔵野銀行
8位:城南信用金庫
9位:三菱東京UFJ銀行
10位:三菱UFJ信託銀行
11位:京都中央信用金庫
12位:尼崎信用金庫
13位:住友信託銀行
13位:南都銀行
15位:郵便局
16位:りそな銀行
17位:三井住友銀行
18位:京都銀行
19位:泉州銀行
20位:シティバンク銀行
・
・
26位:みずほ銀行
相変わらず新生銀行が強いわけですが、ランキングとしてはネット専業銀行が続き、その後に有力な地銀・信金が続き、メガバンクは三菱東京UFJ銀行が9位に入るのがやっと、という状態です。そして
肝心のりそなさんと言えば・・・何と16位!低い・・・。昔の新聞はとっとと捨ててしまったので調べられませんが、下手すれば「男性より支持が低い」かもしれませんね。のけぞってしまいました。
つまり現時点では、
りそな銀行の「女性フォーカス」戦略は「全く効いていない」ということになります。
まぁよく考えれば商品としては、女性には少し縁遠いかもしれない、投資信託と住宅ローンの中でチョロっと女性向け商品があるだけですし、サイトも特段キレイだとかカワイイわけではなく、ちょっとデザインが変な女性向けサイトがある程度ですから、
これだけで女性から支持される、というのは難しいかもしれませんね。
やっぱり、激しくカワイイサイトにするとか、激しくカワイイキャッシュカードを作るとか、女性専用コールセンター、女性専用店舗、女性専用商品とかを作らないといけないんですかね。・・・いや、そもそも
「女性向け」とぶち上げること自体が、女性にとってHappyなのかどうか分かりませんね。むしろ「女性むけ」ではなく、女性が作った商品です、とか、りそな銀行の中では女性はこんなに楽しく働いていますとか、りそな銀行の女性社員に共感してもらう方がいいかもしれませんね。女性は男性より「共感する感受性」が相当強いらしいですから(注:筆者は男性です)。
・・・
でもまずはサイトのデザインですね。女性ならではのきめ細かなな思いやりと配慮でサイトを作れば、サイトのデザインやレイアウト、ユーザビリティは全く違うものになるはず。
接客は男性より女性の方が絶対、上手ですしね。この結果にくじけず、がんばっていってほしいと思っています。
ということで、このプロジェクトのあなたの評価を教えてください。9月30日まで。
りそな銀行の「わたしのチカラ」プロジェクト。あなたは好感する?(9月30日まで) >>>投票はこちら
りそな銀行の「わたしのチカラ」プロジェクトについて、ご意見・ご感想はこちら >>>ご意見・ご感想
ところで今日の夕方、たまたま仕事の用事があって東急/学芸大学の駅に行ったときのこと。たまたま駅前の屋台のたこ焼き屋に寄ったら(渋い!)、1万円しかないことに気がつきました。聞いたら「お釣りはない」とのこと。あきらめかけたら、屋台のおじさん、「お兄さん、いつも通るんでしょ!?いいよ、次で。」と気前よくくれました。予想外の対応!でも、いつも通らないんですよ、おじさん・・・ちなみに私、お兄さんでもないし。
でもこのやり取りで、ちょっといい気分になった筆者は、わざわざコンビニまで行って、いらない雑誌を買って、お金を崩して、わざわざ、おじさんにたこやき代を払いにいきました。ちょっといい気分になったので、おじさんにもちょっといい気分になってもらおうと思いましたし、わざわざ払いにいくことで自分も、もっといい気分になりたかったからですね。
商売の原点ってこういうところかもしれませんね。というわけで学芸大学に行く用事がある人は(ないと思いますが)駅前の屋台のたこ焼き屋を利用してあげてください。
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