Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

星座雑考

2012-12-09 | どうでもいい知識
小学生の頃、歴女だったと同時にちょっとした天文少女でした。
星占いが好きだったところまでは普通の女の子でしたが(笑)
そこから星座に興味を持って星座図鑑を買ってもらって、
さらに宇宙は広がり続けるのか、やがて縮まり始めるのか
なんて本をいとこから譲ってもらって読んでました。
小学校で見せられたビデオで、宇宙旅行してたらブラックホールに
呑まれそうになるシーンがあって、「太陽系から最も近い恒星でも
約4光年離れてるのにそんな近くにブラックホールあるわけねーだろ」
とツッコミ入れてた生意気な子供だった(爆)。

現在、星座というと88ありますが(西洋基準のやつですね。
昔あったけど明るい星がない等の理由で廃止されたのも
あるらしい)、有名な星座はギリシャ神話などが基になった
ロマンティックな伝説付きのも多いですね。
しかし、西洋人が大航海時代に南半球を航海してから作られた
南半球の星座はそんなのほぼなし(笑)。
大航海時代以降に作られた星座には、孔雀、風鳥、巨嘴鳥、
カメレオン(明るい恒星がなくて本当に目立たない(笑))
のような異国の動物も。ラカーユが1763年に作った星座には
コンパスや顕微鏡など道具系のネーミングが目立ちます。
テーブルさん座って何さ?って思ったら、南アフリカにある
テーブルみたいに上が平たい形をした実在の山らしい。
決して「人名テーブル+敬称さん」じゃないYO!(爆)

星座を構成する恒星の名前でも、古代からある星座だと明るい星には
シリウスとかアンタレスとか名前が付いてることが多いですが、
南半球の星は「○○座β星」みたいに記号代わりのギリシャ文字しか
付いてないことが多いです。ただ、そもそも明るい星が北半球ほど
ないですが(北半球でも南半球でも見える明るい星もあるので
南半球の星空が真っ暗ってことはないですが、天の北極付近にあって
南半球からはあまり見えない星と、天の南極付近にあって北半球からは
あまり見えない星を比べると、前者の方が明るい星が多いです)。
明るい星が周りにないのは宇宙の遠くを観測するにはいいらしいけど。

そんな南半球の星座にインディアン座といういかにも「大航海時代後に
作りましたよ~」なものがありまして、そこにε星というのがあります。
太陽系から11.82光年なので、比較的近い恒星ですね。
そのためかSFで宇宙人がこの星に登場することもあるらしい。
この星から見ると、太陽はおおぐま座の中の星に見えるそうです。
おおぐま座というと北斗七星ですが、柄杓型になってる柄杓の中に
入る感じみたい。2等星ならそこそこ明るく見えますね。
(でもこの星から見ても北斗七星は大体あの形なんだろうか?)
少なくとも現代においては我々は地球から離れるといっても
せいぜい月辺りまでなので仕方ないですが、どこに行っても
地球と同じように星座が見えるようについ勘違いしがちなもんです。
でも地球の夜空では同じ星座の中にあってすぐ隣に見える星でも
実際の星どうしの距離や地球からの距離はバラバラなわけで、
広い宇宙の別の場所から見ると実は全然違う見え方になったり、
太陽もそんな数多の星の一つになるんですよね。

北極星が約25000年で一巡するローテーションがありますが(今は
こぐま座α星ですがあと2100年もするとケフェウス座にバトンタッチ。
南極星もそうだけど今は天の南極の近くに明るい星がなく「空位状態」
説あり)同じ地球上でも時代が変われば星の見え方も変わるわけです。
北極星の件は地球の自転の関係ですが、太陽や他の恒星も銀河系の中を
動いてるので、他の星との位置関係が長い年月のうちに少しずつ
変わっていって、星の見え方が今とは全然違うものになりそうですね。
もっと言うと、今見えてる星でも赤い年寄りの星は超新星爆発なんかで
もうすぐ一生を終える可能性があって(オリオン座の赤いベテルギウスは
寿命が近く超新星爆発するかもと騒がれてるらしい。有名な星座の有名な
一等星じゃん…ちなみに爆発したら月レベルに明るくなるらしい)
そうすると星座を構成する星が減ることになります。
光の届く速さを考えると、今見えてる星でもすでに一生を終えてる
星もあるかも(ベテルギウスなら640光年の距離があるから、今地球で
見えてる姿は640年前の姿であって、その後爆発してる可能性も)。
逆にこれから新たに生まれてくる星もあることでしょう。

一見不変に見える星空も、場所や時代が変われば違って見える。
場所といっても人間が行こうとしても叶わない遠い場所、
時代といっても死ぬまでに見ることが叶わない遠い時代、
遥か彼方のスケールの大きな話ですが、不思議なものです。
固定観念はいけませんねという教訓にすべきか…まあいっか(笑)。


調べてたら、太陽の赤色巨星化よりも、銀河系がアンドロメダ銀河と
衝突する方が早そうですね。アンドロメダ銀河が夜空にとても大きく
見えるらしい。でもさらに調べてみたら、その前に太陽が熱くなって
10億年もしたら地球は暑すぎて生命が住めなくなるみたいです。
あ、以前の記事の地軸の傾きの問題よりも先に来るのかな。
太陽よりもう少し遠い火星に移住するにしても、気温や大気以外にも
たぶん放射線の問題なんかもあるんでしょうし、火星もそのうち
住めなくなるかもしれませんし、どのみち厳しいですねえ。
21世紀中に死ぬ身でよかったと言うべきか。
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