Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

石川一人旅 2日目

2021-08-28 | 旅に出た
前日買った朝飯を部屋で食べます。
部屋で食べた方がコロナリスクないし
確かこのホテルの朝食結構高かったし。
昔のレトルトご飯はまずかったけど
最近のは改良されてるなと思いました。
味噌汁も美味しかったし十分。

この日は能登半島の手前側を観光です。
奥能登は何か所か修復中のところがあり
結局再訪することになるので今回はパス。
6:00前だとまだバスが出てないので
夜明け前に金沢駅まで20分歩きました。
繁華街・観光地が駅と離れてるのが
金沢の不便なところですかね。
昔は路面電車があったのが道路渋滞で
廃止されたらしいです。路面電車と
同じような香林坊や兼六園方面に行く
ルートの地下鉄があったら観光客に
とっても便利だったんでしょうが、
今更造るの無理ですね。

駅で「GoTo地域共通クーポン限定
自由周遊きっぷ富山・石川エリア」を
買おうとしたら、みどりの窓口が
営業時間短縮で閉まってて買えない。
私の乗車区間では60円しか得に
ならないけど、石川・福井県内で他に
使える場所がないかもしれないから
買うつもりでいたのに…。
列車は通学の高校生で割と混雑。
羽咋駅は「車で走れる砂浜」千里浜
なぎさドライブウェイの最寄り駅と
いうことで、ホームに目玉の親父や
バカボンのパパの砂像があった。
また何故かUFOの町としても
売り込んでるそうで、駅前に
UFOを模したオブジェ(?)やら
「ジャーン」「ズズズズ」の石像やら。
「擬音岩」って呼ぶんだってさ(笑)。
北鉄能登バス車内で回数券2000円分
購入。本当はフリー乗車券があれば
欲しかったけど、奥能登と違って
売ってないから不便です。

まずは早朝の妙成寺にお参り。
途中の「猫の目バス停」が気になりつつ
妙成寺口でバスを降ります。
水蒸気の上る田圃、朝露に濡れる草。
お寺に一番乗り、境内独り占め。
浄行堂の池に滝石組らしきもの。
二王門の向こうの五重塔が立派!
高さもあるし精巧。こりゃ国宝に
してくれ運動起こって当然ですね。
江戸初期の建築。他にも加賀藩
前田家が造らせた江戸前期の
木造建築が数多く残ります。
丈六堂には大きな釈迦像、近くに
ひっそり閻魔堂。書院のそばに
五重塔を眺められる江戸前期の
名勝庭園がありますが、書院が
修復中で一部しか立ち入りできず
池も半分枯れてました。残念。
何故か西欧中世の日時計があった。

羽咋~高浜路線のバス本数が少ない
ので(それでも休日よりはまし)
羽咋方面に一旦戻って氣多大社へ。
一般が入れるエリアはそこまで
広くないですが、社殿の後ろに
「入らずの森」が広がっています。
参拝だけならそんなに時間掛からず。
コロナ対策で使用中止の手水舎で
菊花を生けてました。

バスで高浜バスターミナルへ移動、
志賀町コミュニティバス志加浦線に
乗り換えて町バス停で下車して
平家庭園を訪れます。門を入ると
苔が綺麗に生えてて期待度アップ。
このタイミングでデジカメが
動かなくなりめっちゃ焦りましたが
何とか直って事なきを得ました。
旅行するたびに1000枚以上撮影して
相当酷使してるし買い替え時期かな…。
ここの南庭が本当に素敵!
カメラ壊れたら泣いてたほど。
池の手前が江戸中期で池・築山・
枯滝は江戸前期のものらしいですが、
パンフレットにも書いてあるように
室町期の庭に通じるところもある
心字池+石組+苔の鑑賞式庭園。
室町期の六角形の灯籠が珍しいとか。
観賞式庭園としては、今まで私が
いろんな庭を見てきた中でも
かなり上位に入るほど好みです!
反対の北側にも修学院離宮の庭師が
大正期に作った枯山水の北庭があり
(古い庭を大改造したそうですが
逆に古い庭はどんな姿をしてたのか
気になりました)茶室から眺めると
流れが正面に見えます。
平家の末裔で、壇の浦ではなく
北陸の倶利加羅峠の戦いの落人の
家らしいです。妙成寺に平家庭園の
案内看板があったのは妙成寺開祖の
生家だからでしょうか。
南庭を眺める書院の間の三段の
違い棚や直線で雲居を表した欄間、
仏間、箪笥階段、奥座敷、九谷焼
などの展示、化粧の間など、屋内を
いろいろ家の方に説明いただきました。
素敵な南庭をもう一度ゆっくり
堪能したかったですが、バスの時間が
あって15分くらいしかいられず
タイムアウト。後ろ髪引かれる思いで
泣く泣く退出…うう…。
帰りは20分歩き高浜バスターミナルに
戻ります。下りだったので早く到着。
逆に行きが歩きだと上りになるから
時間と体力費やしちゃいそうです。

富貴行きのバスで牛下バス停下車、
今度は能登金剛・巌門の散策です。
時々海を見つつ徒歩20分弱、
遅くなったけどまずは昼食。
一海食堂で巌門定食1000円を注文。
ご飯、漬物、焼魚(カマス?)、
サザエのつぼ焼き、昆布と椎茸の
佃煮、蒟蒻の辛子和え、なめこ汁、
キュウリとタコのサラダ。
やっぱり海に来たからには魚介!
サザエのつぼ焼きは自宅でも
実家でも食べないし、かなり
久々に食べたかと思います。
美味しかった。

食後に散策を開始します。
行きのバスが時刻表より早く到着
していて、もし帰りも早く出発して
乗り遅れるとまずいので急ぎめに
回ります。まず巌門まで下っていく。
洞窟のトンネルを抜けると岩場の
海岸に下り、向こう側の海を覗ける
大きな岩穴が。鷹の巣岩という
大きな岩もそびえます。
逆光で見づらかったですが…。
不動滝沿いの階段を上って
サスペンスドラマロケ地(定番の
崖だからね…)だという展望台に
上ったけど、松が茂って展望は
よくなかったです。がんもん橋を
渡り猪鼻崎展望台北方向の岩壁を
眺めます。海の色もいいですね。
少し時間があったので千畳敷岩
への階段を途中まで降りました。
で帰りも20分バス停まで歩く。
結局バスは3分遅れでの到着でした。
当初は高浜バスターミナルで
次の七尾行きのバスに4分で乗り継ぐ
つもりでいたけどこれじゃ無理。
事前にバスターミナルの窓口で
堀松南バス停でも乗り継げると
教えてもらってたので、ここで
下車しました(乗り継ぐバス停の
位置は運転手さんに教えてもらった)。
乗継時間も10分くらいあって余裕。
検索で出てこなかったからなのか、
堀松南が主要バス停じゃなくて
時刻表から漏れてたからなのか、
事前に調べきれなかったですね。

七尾駅から市内循環バスまりん号
バスに乗って城史資料館前下車、
最後に懐古館飯田家へ入館。
ここはコロナ対策で名前、電話番号、
居住県を書かされました。
リスト形式で前の客の個人情報が
丸見えですが、私は最後の行だから
後の客に見られずセーフ(笑)。
平日夕方なので独占…というか
リストを見る限り今日の利用客
私だけ?あまり人が来ないみたい。
茅葺き屋根の江戸時代後期の庄屋の
民家で、囲炉裏があり梁も立派。
玄関で見上げると茅葺き屋根の
裏側が覗けました。所蔵品も展示。
入口からまっすぐ奥の池より、
右奥の庭の豊かな苔と尖った
石灯籠の方が気になりました。
隠し井戸があると書いてました。
帰りに囲いの外側を回って
屋外から見にくい部分の苔を
覗きました。40種類以上の苔が
生えてるそうです。
併設の七尾城史博物館のそばに
あずまやと思いきや「最小の茶室」。
旧樋爪家住宅の茶室、大正期の作。
道路工事のため帰りのバス停は
位置を移動してました。
交差する飛行機雲珍しい。

夕食は七尾駅近くの大将寿し
コロナ対策で名前と電話番号
聞かれた。ネットで見つけた
能登前寿司にしようと思ってたら
メニューになかったので
海鮮ひつまぶし税抜1900円に。
まあ美味しくて新鮮な魚だと
普通の寿司の方が食べ方として
正統なんでしょうが…。
1日3食限定だけど一番乗りなので
余裕。最初は醤油をガリで刷毛の
ように塗って海鮮丼として食べ、
半分食べたら薬味(大葉、ゴマ、
ネギ)とだし茶を掛けお茶漬けに。
具はマグロ、イクラ、イカ、玉子、
キュウリ、かんぴょうなどがあった
(あともう1種類魚があったような)。
海鮮丼のご飯はやっぱり冷たい方が
いい。薬味は大葉を入れすぎると
大葉の味が強くなるかも。
だし茶だけ1杯飲んでみたら確かに
だしが効いてました。思いがけず
GoToトラベルのクーポンが使えて
ラッキー!税込だと2090円なので
2枚使って90円しか自腹で払って
ないです。こちらの店は平日でも
半分以上予約席だったから、
コロナ禍で客がいなくて困ってる
という感じはなかったですが。

金沢まで鉄道移動、高校生は
マスク外して喋る子がまだいた。
石川県は当時そこまでコロナの
感染者が多くなかったので、まだ
対岸の火事に感じてたのかも。
金沢駅で翌々日の朝に乗る特急券
買ったら冷たい風を寒く感じながら
ホテル方面に行くJRバスを少し
待ちます。なぜ北鉄バスに乗らず
わざわざJRバスを待ったかと
いうと、財布に小銭が少なく
Suicaを使いたかったからです。

ホテルは連泊でも清掃が入らない
仕組みで、ベッドもバスルームも
そのまま。タオルは毎日交換して
くれますが、部屋に戻ったら
使用済みタオル類が回収されたまま
補充されてなかったです…。
ダブルルームということでタオルは
もう1セットあるからいいとして、
バスマットないのは困るから
フロントに電話して持ってきて
もらいました。清掃なしで他の
ホテルより仕事少ないんだから
忘れないでほしいんだけど…。
カップ類は洗ってほしいときは
紙を置いておく方式。マグカップは
洗ってもらえたけど、洗面所の
コップを出し忘れたのでそのまま。
マイ箸だけは自分でハンドソープで
洗った。キッチンなしの部屋の階
には給湯室みたいなのを作って
客がいつでも自分でカップを洗える
ようにできたら便利に思いました。

浴槽は前日に髪の毛流してから
使用済みバスタオルで拭いたけど
やっぱりお湯を貯めると綺麗じゃ
なかったですね…。
宿泊料金が安くないのに浴室清掃
なしなのはサービスがよくない
ように感じてしまうので、さらに
少し高くしても浴槽清掃とコップ
交換を含めた方が満足度が高まる
ように思います(他のホテルの
割安エコプランでも普通は浴槽
くらいは掃除するか、大浴場が
使えるかになってます)。
意外と不便です。連泊しないなら
掃除関係ないからいいのかも。

使わないクッション置き場や
荷物置き場もなく(よくある
折り畳みの荷物置きもない)、
土足の床に直置きするのも
躊躇われるので椅子が埋まる。
テーブルだけありコンセントの
付いたデスクがないことから
するとビジネス客の利用は
想定してないはずですが、
ビジネススーツに使うであろう
ズボンプレッサーがあるのも
方向性が中途半端で、それなら
ズボンプレッサーを貸出制にして
そのスペースに荷物置けるように
設計した方がよかったと思います
(奥行きがないので今更変更は
無理ですが)。安くない割に
あまり機能的でないのが残念。


《写真ブログ記事》
石川県・羽咋 妙成寺
石川県・羽咋 気多大社
石川県・志賀 平家庭園
石川県・志賀 能登金剛
石川県・七尾 懐古館飯田家
コメント