Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

おそろしい子!

2020-10-17 | 走る若人が好き
先週末は祝日も出雲駅伝もなくただの週末。
出雲駅伝今後どうなるんでしょうねえ。
来年だってオリンピック強行して海外から
コロナ感染者が押し寄せることで国内で秋に
流行することもあり得るので、そうなると
また出雲駅伝中止になっちゃいますよね。
そのまま廃止にならなきゃいいですが…。

さて、今日は箱根駅伝の予選会でした。
コロナのため無観客でやりたいということで
自衛隊の滑走路だけ使った平坦な周回コース、
おまけに雨で気温が下がって、靴もさらに
進化して今年も好タイムがバンバン出てるので
スピードレースが予想されました。
ハーフマラソンの大会軒並み中止してる中で
タイム公認されるし、オープン参加したかった
シード校や実業団の選手もいたかも?

コースが変わって過去の経験が当てにならず、
コロナで充電できた大学と帰宅指示などがあり
練習が十分積めなかった大学とで分かれてる
ようで、ひと波乱ありそうという事前予想が
されてた感じ。注目はトラックで早くも
先輩方を凌駕している中央吉居選手と順大
三浦選手の2人の大型ルーキー。

三浦選手は12月日本選手権の3000mSCで
タイムを狙うはずで(12月になれば五輪の
参加標準有効になるので)、ハーフのロード
レースだと脚の作り方が違ってくるので
「そこまで予選会に合わせてくるかな?」と
最初は思ってました。高校の戦績見てると
ロードよりトラックタイプに感じましたし
チームも安全圏で無難に走れば問題ないし。
確かに最初は集団走してましたが徐々に
追い上げてきて結局日本人トップの5位。
1年生が日本人トップになるのは村澤選手
以来で、ハーフのタイムとしても大迫選手を
抜いてジュニア最高記録となりました。
普段柔らかい表情だけどレースになると
しっかりした顔つきになるところまで
順大OBの塩尻選手を彷彿とさせます。
趣味方面でも共通点があるかは知りませんが
順大なら周りにアニメやゲーム好きな選手も
いそうだし今後感化されることもあるか(笑)。
12月の3000mSCに調子を合わせると箱根に
ぴったり調整するのが難しそうだけど、
3000mSCは五輪出場も日本記録も狙えそう
なので箱根のために捨てないでほしい…。

吉居選手は序盤から日本人先頭集団で
果敢に攻めてましたが、三浦選手に抜かれて
悔しかったでしょうね。インタビュー慣れ
してないけどこれからいっぱい取材受けて
4年生になる頃には慣れるんだろうな。
吉居選手も大迫選手のジュニア記録と
同タイム。ジュニアのハーフ上位10人を
Wikipediaで見たら今日だけで5人(笑)。

総合成績は順大圧勝。タイムがいいのは
コースと気温もあるので従来のタイムとは
比較できませんが、これだけ引き離せると
本戦でも面白いですね。10番手でも39位。
三浦選手に隠れてますが上位4人が下級生で
来年以降の成長が楽しみなチームです。
2位の中央も3位以下からは1歩抜けてます。
出雲中止でシード校の戦力や調子があまり
分からないですが、この2校は本戦でも
シードを狙える力がありそうです。

3位で本戦に返り咲いた城西もそうですが、
スピードレースになる条件が揃っていて
スタミナが売りの大学よりもスピードが
売りの大学の方が有利になった印象。
ハーフ未経験の1年生にも有利だったかも。
60人が63分切りするような状況、1人平均
63分半だと予選落ちするような状況では
「みんなでコツコツ63分台出せば」という
タイプの大学は厳しい時代になってきた?
(コースが元に戻ったら分からないけど)

山梨学院も返り咲き。留学生頼みからは
脱却したけど留学生も喜びの輪の中に
入れてあげて…。専修滑り込みは驚き!
長く本戦から遠ざかって最近はスカウトに
苦労してたんじゃないかなと思いますが、
そんな中でよく復活果たせたな、と。
並大抵の努力じゃなかったと思います。

前回復活を遂げた筑波が次点での予選落ち。
個人ではトップ10入りしてる選手が2人
いますが、今年の箱根に出走してるので
学連チームには呼ばれません。
筑波からは選出される選手がおらず、
監督も辞退するつもりだとか。
未経験選手に限られちゃってるからなあ…。
成長してもう一度箱根でリベンジしたい
だろうなとか、下級生で出場した選手が
上級生になって目標がなくなっちゃい
そうだなという心情もありますが、
箱根経験済みの選手を除外すると年々
チームの戦力が落ちて繰り上げだらけに
なりかねないという問題もあり、私は
未経験縛りに賛成ではありません。
学連チームの監督こそ未経験縛りにして
多くの監督が経験できたらいいのになと
前々から思ってますが…。
本戦経験十分の監督にしたら面倒で旨味が
少ないでしょうが、未経験の若手の監督が
やれば今後の指導に繋がると思います。
そういうルールが作れないなら監督間で
経験者は辞退する慣例にしちゃうとか。
監督が持ち帰った経験をその後10年以上
指導に活かせば、いい影響を受ける選手も
年数に応じて増えます。指導者のレベルの
底上げになるなら学連全体にとっても
悪い話じゃないと思いますが。

予選落ちでびっくりしたのは中央学院。
本戦11位だったからシード取れてたら…。
シード常連校が久々に予選会に回ると
予選の戦い方忘れてて苦戦するというのは
よくありますが、下位の複数の選手が後半
失速しているので調整失敗でしょうか?
日大は…ここはトップが長期的なビジョン
持ってるのかなあ?監督頻繁に変わるし。
留学生で打開できる状況じゃないような。

とりあえずは、出場チームの中でこの後
コロナが流行らないのを祈ります。
無事全日本や箱根が開催されてほしいです。
ルーキーがシード校の先輩相手にも
駅伝で戦えるのか気になります。
シード校のルーキーも強いのかな?

伊藤選手が日テレのゲストでしたね。
予選会では泣きそうなくらい緊張してたと。
てことは箱根本戦は呼ばれないのか…。
あの並走から1年後、ゲストでも相澤選手と
並ぶ絵というのも想像しましたが(笑)。
往路ゲストに相澤選手は確定として、
今年の本戦上位3校から選ぶとしたら
往路に國學院OB浦野選手(相澤選手が2区
4区経験者なのでバランス的に土方選手より
1区5区の浦野選手の方が選ばれやすそう)、
復路に10区経験者で前回覇者青学OBの
鈴木選手(吉田祐選手の方が鮮烈だったけど
復路未経験だからどうかな?もっと前のOBで
呼んでない小椋選手を一度見たい気持ちも)
と6区区間新の東海OB館澤選手とか。
でも全日本で駒澤優勝の目もあるんだっけ。
本命青学対抗駒澤ってどこかで聞いたような。
今季の各校の状況全然追えてませんが。


久々の陸上関係の投稿ですが、最近のニュース
だとDeNA廃部はびっくりしましたね。
駅伝から撤退したり選手の退部が多かったりと
前々から規模を縮小していってたものの、
半年前に東海の黄金世代迎えたばかりなのに。
内定取消よりましなのか、採用前に内定取消に
してくれた方がましだったのか。
選手と個人での契約を続ける場合もあるそう
ですが、それもいつ打ち切るか分からないし
(日清みたいにMGCレベル以外契約終了とか
ハードル上がると対応できない選手もいます)
移籍できるなら移籍した方がいいような…。
他の実業団も余裕ないかもしれないけど…。
館澤選手は先日日本選手権1500mで優勝したり
駅伝得意だったりで他の実業団も欲しがりそう
だけど、コーチも拠点もすでにチーム外だし
逆に実業団に入らなくてもスポンサー見つけて
やっていけるのかな。個人的には湊谷選手が
どうするのか気になります。DeNAに残っても
マラソンを指導してくれる監督がいませんが、
1人でどうにかするのか移籍するのか。

コロナ不況で実業団冬の時代が到来するかも
しれない中で、マラソンも実業団中心ではなく
長距離以外の種目のようにスポンサーを得た
少数のプロランナーが走る時代になるかもと
いう予測もありますが、マラソンに関しては
実業団があった方がいい選手が出やすいです。
というのは、前にも言いましたが他の種目は
大学までに必ず経験するので誰が強いのか
明らかですが、マラソンは20歳前後ではまだ
走らないことが多くて誰がマラソン得意なのか
やらせてみないと分からないからです。
大学時代に目立たず予想できなかった意外な
選手が実はマラソン強かったという例が過去に
いくつもあるので、実業団が多くの選手を
受け入れ母数が増える方がマラソンが得意な
選手が発掘されやすいです。
ただ、靴の進化によりトラックの速い選手が
そのままマラソンでも速い傾向になりつつ
ありますし、東京五輪のマラソン会場が札幌に
移ったように真夏の気候の国際大会が忌避され
今後「耐久レース」は減るでしょうから、
そうなると実業団がなくなったとしても
トラックの好タイムを持つ学生がスポンサーを
個人で見つけられれば案外マラソンの衰退は
避けられるのでしょうか(高卒ルートが
ほとんどなくなりそうですが…)。
まあ実業団が全部なくなることはないので、
実業団が減ったとしても残った実業団が有力な
学生を受け入れることになると思います。

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2020.12.26追記。
DeNA所属の選手のうち館澤選手以外は
NTT西日本への移籍が決まったようです。
いつ契約打ち切られるか分からないので
移籍できるなら移籍すべきと書きましたが
無事移籍先が決まってよかったです。
入社後間もなく廃部になって選手は不安が
あったと想像します。廃部しそうなら
最初からスカウトしなきゃいいのに…。
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