Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

原監督痩せた???

2017-10-09 | 走る若人が好き
痩せた?痩せたよね??絶対痩せたよね???

というわけで学生三大駅伝開幕戦の出雲駅伝。
青学は学生駅伝2年連続三冠で今年も狙ってたかと
思いますが、東海に阻まれる形になりました。

東海はエントリーメンバー全員5000m13分台、
6人平均13分45秒と他校を圧倒するスピード軍団。
そして三上選手以外の5人の2年生達は高校で活躍した
エリート軍団でもありますね(その中で部内競争を
勝ち抜いた非エリートの三上選手スゲーってなりますが)。
1区阪口選手は想定内でしたが、鬼塚選手を4区にして
エース区間3区に松尾選手という意外な区間配置。
「鬼塚選手の体調いまいちなのかな?それとも作戦?
エース区間初めての阪口選手や松尾選手は他校のエースに
対して耐えられるのかな?」なんて思いながら観戦して
ましたが、阪口選手が青学などのライバル校を突き放して
見事区間賞。これが効きましたね。青学もここで30秒以上
離されてしまったのは誤算だったのではないでしょうか。

復活の2区田村選手が区間新で猛追、3区下田選手のところで
追い抜きましたが、1区の差が大きく5秒差しか付けられず。
青学(というか東海以外ほとんど?)が前半型オーダー、
東海が後半型オーダーだったので、結局4区で東海が逆転。
東海と同レベルの選手を4~6区に残しておける大学は
他になく、いずれも東海が区間賞を獲得しました。
10kmまでの距離における層の厚さはぶっちぎりですね。
鬼塚選手や關選手を使わなくても前半トップ争いができますし、
繋ぎ区間にすら13分50秒切りのスピードランナー置けますし。
現体制で優勝未経験で勝負強さがどうかな?と思ってましたが、
経験とか関係ないほど力の差がありましたかね。

青学の5区神林選手のところで、下りで前との差を縮めて
上りで差が広がるという実況を聞いて、「そういえば
九州学院のエースだった高校時代も駅伝でもっぱら下り区間を
担当してて、エース区間であっても上り区間だと西田選手に
任せてたなあ…」と思い出しました。
大学入ってもなかなか得手不得手は変わらないんですかね。
箱根でも平坦または下り気味の区間になるんでしょうか。
山下りは小野田選手がいるから空席ないけど。

実況の金さんが1区時点で体感温度30度と言ってましたが、
10月とは思えない暑さにやられる選手が続出しました。
特に1区は集団から遅れまいと無理する選手が多いためか
中継所でフラフラになる選手が何人も見られました。
岐阜経済大が棄権になったけど、あれもっと早くストップ
掛けて救助すべきだったと思う…立ち上がれなかったじゃん…。
中継ではまともに触れられてませんでしたが、
法政も4区途中で棄権したとのこと。
距離の短い出雲で2校も棄権するのは異常かも。
3年前は台風が来たし、最近10月っていっても夏だなあ…。
そして悪天候時の日体大の強さよ…。3位に入ってきました。
箱根優勝した時も強風と高温で棄権続出の悪コンディション
でしたが、そういう時って日体大強いですよね~。

順大は1区出遅れで厳しいかなと思いましたが、遅れた状況でも
ごぼう抜き区間賞を獲れる3区塩尻選手はやっぱり本物の
エースですね!4位という結果は下馬評よりよかったのでは。
神大は記録会を見てるともっと上位に来ると思ってましたが、
涼しいトラックの記録会と本番の暑いロードレースだと
違うんでしょうかね。それかピークが1週間前に来ちゃったか。
あと中央学院は完全前半型の実験的オーダーだった(笑)。
東洋は山本選手完全にエースですね。距離が長くても強いので
他の駅伝でも大活躍しそうです。1年生に駅伝の経験をさせる
こともできましたし、箱根に向けて徐々に調子を上げていく
チームなので、4年生が戻ってきたら今季も東洋強そう。

全日本駅伝の展望ですが、このまま東海が簡単に2冠とは
ならないと思います。選手はたくさんいるので区間が増えるのは
問題ないですが、距離が伸びる、特に20km近い8区の存在ですね。
おそらく東海の8区には松尾選手か今回走らなかった川端選手
あたりが来ると予想されます(過去数年の傾向見たら4年生の起用が
多いようなので川端選手が有力かな?夏に海外遠征していた2年生の
スピード型選手は長い距離の準備ができていないので8区はないかと)
が、青学が長い距離に強い下田選手を起用してきて、あまり差のない
ところで直接対決になると東海には分が悪くなってしまいます。
そのため東海側としては7区までに2分は貯金が欲しい。
青学の田村選手がすでに復活している中で、7区までに2分以上の
差を付けて逃げられるか。勢いからすると不可能ではないですが、
そんなに簡単にはいかないと思います。原監督が全日本では
自信を持っていそうなのも、7区までで射程圏内に留まれば
8区で逆転できると読んでいるからじゃないでしょうかね。

そして6位までのシード争いも入れ替わりが出そうですね。
前回のシードは青学、早稲田、山梨学院、駒澤、中央学院、東洋
でしたが、東海がシードを獲ったらどこか1校外れますし、
神大がエース鈴木健選手復活でシードを獲ったらさらにもう1校
外れます。青学や東洋は大丈夫なんじゃないかなと思いますが、
これまでシード常連だった大学もうかうかできない状況です。
原監督が東海との2強と明言しましたが、単に「東海強いね」って
意味じゃなくて「こっちは万全じゃなかったのに全然脅かせなかった
他の大学は警戒しなくてもよさそう」って意味に聞こえました。
出雲でいまいちだった大学にも奮起してもらいたいですね
(まあ出雲は本気出さない大学もあるけどさ…)。

余談だけど東海のユニフォームはスカイブルーの方がよかった…。
他に箱根出場校で水色系がないので判別しやすかったんですよ
(それ以外の大学だと筑波とか星槎道都大とかも水色だけど)。
今の色だとパっと見で順大や神大と紛らわしい…。
かっこよければいいけどスカイブルーの方がかっこよかったと思うし

----------
10/27追記。

全日本駅伝の優勝争いについて追記。
東海の川端選手は高島平で20kmを走ったようなので、
3週間後に20km弱のアンカーはないのかなと思いました。
箱根駅伝予選会回りの大学だと中3週間で20km走りますし、
それでもシードを獲った大学も過去にありますが、
万全を期するなら4週間は欲しいかな?鉄人タイプじゃ
なければ敢えて短い間隔にする理由は考えにくいです。
そうすると出雲以降記録会に出ていない松尾選手を
アンカーに起用する可能性が高いでしょうか?

青学は下田選手アンカーで間違いないと思います。
下田選手は長い距離が得意なので8区で一番活きますし、
一方で東海は8区で下田選手以上の選手を持ってくる
ことはできないと思いますので(好不調や展開の関係で
結果的に区間タイムで上回る可能性はゼロじゃない
けど)、8区に置かなきゃどこに置くのさ?って感じ。
まさか優勝捨てて今後の育成のための区間配置なんて
しないでしょうし(笑)、アンカーで決まりでしょう。
また出雲3区と同じ下田選手vs松尾選手になると予想。
今度は東洋山本選手は追ってこないかなと思うので
もし東海が前にいたら下田選手は一人で追う必要あり。

ただ、下田選手アンカーで優勝を勝ち取るには、
7区までに東海に大逃げされないことが前提になります。
東海は塩澤選手が記録会で好タイムを出すなど勢いが
あるので、青学がまた1区で出遅れたりしてしまうと
2分差以上を付けられて逃げ切られるかもしれません。
1区で踏ん張れば2区でおそらく田村選手が流れを
作りますので、1区がカギになりそうです。
コメント