Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

三重一人旅 3日目

2014-08-09 | 旅に出た
ホテルの朝食開始時間6:45は遅い…。
他の客も早く食べたいのか開始直後混雑。
無料だからあまり文句言えないけど。
午前中強行スケジュールでトイレ行ってる暇ないので
水分ほとんど取らないでおいた(笑)。

この日の午前の目的地は北畠神社境内の北畠氏館跡庭園。
素敵そうな庭園なので三重県旅行の際には絶対行こう!と
思ってたのですが、場所がかなり不便でして…。
神社近くに女一人で泊まれる宿さえあれば、名張駅~
伊勢奥津の夕方出ているバスに乗ればよかったのですが、
あの辺はファミリー向けの宿しかないので松阪泊。
北畠神社を通る津市コミュニティバスがありますが、
往復利用すると9:07着9:25発で滞在時間が短すぎて
見学困難(バスだから遅れも考慮せにゃならんし)。
名松線の駅ですと比津または伊勢奥津が最寄ですが
徒歩で行ける距離ではありません。また、名松線は
家城から先が不通で代行バスが運行されていますが、
名松線・代行バスとも本数が少なすぎという状況。
1本遅らせると何時間もロスしてしまう少なさ。
結局、下記の移動方法となりました(もうちょっと
行きの名松線の時間が早ければ余裕あるのになあ…。
別の時間帯だったらどうなるかは知りません)。

  松阪駅7:32発(名松線)
→家城駅8:11着8:19発(代行バス)
→比津8:44着(予約済みの美杉タクシー八知で移動)
→北畠神社9:00頃着(神社見学約20分)
  9:25発(津市コミュニティバス美杉地域丹生俣ルート)
→家城駅10:16着10:22発(名松線)→松阪駅11:00着

なお、津市コミュニティバス(白山地域)を使うと
近鉄大阪線の榊原温泉口駅~家城駅の移動もできる
みたいです。行きの出発地・帰りの目的地や時間に
よっては名松線ではなくこちらを使う方法も。

松阪駅から家城駅までは高校生だらけの名松線。
他の乗客がほとんどいないので、一発芸始めたり
やりたい放題(笑)。高校生は家城駅から歩いて
通学のため、代行バスに乗ったのは私だけ。
前日に予約してたタクシーはバスのすぐ後に来た。
北畠神社まで迎車100円含め2,510円、十数分。
ただ、前半の道が狭く対向車待ちを度々してたので
交通量が多いともっと時間が掛かりそうです。
途中鯉のぼりの群れが見えたけど寄ってる暇なし。
神社滞在約20分の強行スケジュール、時間との戦いで
心は戦闘モード。前日あれだけ歩いたのに走れる。
神社での願い事は勿論「バスに乗り遅れませんように」。

社務所で300円を払い入園。扉を開けると感動とともに、
「ここにたった20分しかいられないのか…!」という
惜しい気持ちが湧いてきました。苔むした石組と池、
裏山から朝の清々しい空気も漂ってきます。
清らかでいてどこか神秘的。ただ荒れ果てただけとは
違う、長年の時を経た「寂び」の美しさがあります。
ここで庭園内にどぎつい色をしたツツジが咲いていると
大変興ざめなのですが、色の淡い上品なシャクナゲと
いうのが何とも似つかわしいです(同じツツジ科の
花のはずなのにどうしてこうも印象が違うんだ)。
ツツジはやっぱり明治以降の富豪の金をつぎ込んだ
庭園に咲いているのが一番似合うと思いますね。
あの派手さが個人的に「煩悩」を思わせてしまうので、
ツツジの花(特にショッキングピンク系)だらけの
お寺の庭を見ると、あまり宗教的なこだわりのない庭に
見えてしまったり…(実際にはこだわりがある庭も
ありますし、庭の主要部分の美しさとはまた別なので
ツツジの咲く庭でも好きなものもありますが)。

さほど広くはないし屋外の通路を歩くだけなので
「通路を歩き回りきれない」ってことはありませんが、
ゆっくり堪能したい素敵な庭だよなー。
やっぱり室町時代の庭園が一番好きだわー。
まあ最低限は滞在できたかなという感じです。
現代の感覚だと「何故山間部にこんな名庭が?」と
驚きますが、北畠神社の北畠氏は南朝の武将ですので
吉野に近くかつ峠に囲まれ攻められにくいこの地に
城を築いたそうです。コミュニティバスの運転手さんの
話によると、日本庭園ファンだけでなく武将ファンで
この地を訪れた方も過去にいるらしいです。

コミュニティバスは家城駅まで500円でした。
ダムの横を通ったり本当に名松線出発時間までに駅に
着くのか不安になる(笑)。名松線で松阪駅に戻る。
そのまま近鉄に乗り換えると名松線運賃の精算が困難に
なりますので(そもそも家城駅で切符買うどころか
整理券すら貰ってないので松阪駅の改札で口頭申告)
一旦改札を出ます。乗り換え時間がないのでSuicaで
入場。鳥羽駅までは使えますが志摩方面では使えません。
近鉄の五十鈴川駅で「内宮前」ってアナウンスしてたけど
歩くと2km以上あるのに「前」は紛らわしい気が…。
(バス通るので伊勢神宮内宮の最寄駅ではありますが)

さて鳥羽駅で降ります。ランチは赤身魚を載せた伊勢名物
「手こね寿司」。たれが甘口ですねー。雨が降ってくる。
アクアマリンふくしまで意外に「一人水族館」を楽しめた
こともあり、一人で鳥羽水族館に行きました。
周囲は勿論子連れやカップルだらけなので、それが苦痛な
人、魚より周りが気になる人にはお勧めできませんが。
熱帯魚も人気だが哺乳類(草食べてるマナティ?とか
餌食べて昼寝してるカピパラとか)も人気。
大きな蟹がポーズ決めて立ってるのはさながらボディ
ビルダー。伊勢海老は天敵タコよけにウツボに守って
もらうとか学習もできますねー。キーキー鳴いて
走り回ってたビーバーみたいな動物が可愛かった。
そして鮮やかなヤドクガエルにご執心の老婦人が…。
ところで筒に密集してる魚を見ると「お笑いマンガ道場」
の土管ネタ思い出すよね!!(20代以下は分からんな)

水族館の最寄駅の中之郷駅は無人駅。公道から志摩方面
ホームへの通路があって何だろうな?と思いましたが、
志摩方面に行く場合に改札がないためです。ホームに
設置された機械から乗車票(バスでいう整理券)を
取って乗車し、運賃は有人駅で降りる時は改札で
支払い、無人駅で降りる時は運転手に支払います。
お次は横山展望台で志摩の海岸線を見に行きます。
最寄りの志摩横山駅にはタクシーが止まっていないため
鵜方駅で待ってるタクシーに乗るべしと事前確認済み。
ビジターセンターまで約10分、1,210円でした。
そこからの散策歩道が上り坂で疲れましたので駐車場
まで行ってもらった方が楽だったかな。
横山展望台、あいにく小雨が時折ぱらついてましたが
霧は出てなかったので海岸線、舟が泊まる穏やかな
入り江は見えました。少し先のパノラマ展望台にも
行ったけど、こっちの方が海が近くてよかったかも。

ビジターセンターでトイレ休憩してから(結局到着~
出発1時間くらいの滞在)1.8km20分強下って志摩横山駅
に到着です(最初上りも徒歩で考えてましたが、前日の
徒歩距離を考慮して結局タクシーにしました)。
ここもやはり無人駅で中之郷駅と同じシステム。
伊勢泊なので伊勢市駅で下車。月夜見宮に寄ってみようと
思いましたが目の前で閉門。この時期17:30くらいまで
なのかな。神社の外にまで蛙の声が響いてました。
中国では月=兎じゃなくて月=蛙の文化ですが、
月の神様の神社で蛙が鳴いてると、実際には関係なくても
何か関係あるのかな~なんて考えてしまいます。

近くのいちしでご当地グルメの御饌丼。
各店共通丼の「どん丼火」と迷ったけどたくあん好きじゃ
ないので奮発して「あさりと伊勢海老の勾玉丼」1,800円。
松阪牛といい伊勢海老といい三重は食費掛かる(笑)。
出来上がるまで他の丼より時間掛かってましたが、
勾玉形の卵に、香り高い伊勢海老の身。

ホテルの大浴場(?)は有料の上システムが面倒そうで
結局やめて個室のユニットバスで入浴しました。
ところで今どこのホテルでもBS見られますね。
地上波のバラエティ番組見る気ないので好都合です。
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