スタディツアーはやらないって言ってたんだけれど、「行こう!!」って学生に依頼され、シエムリアップに3日間出かけることに。2クラスから依頼があって、わたしの日程の都合で2回出かけることは無理なので、1回生と4回生の2クラスをまとめて引率することに。
↓出発は5時の予定が、数名遅れてきたので5時半出発
早朝からゴミ収集車の人たちはえらい・・・・・重そうで大変だなあ。
ゴミ収集車の横に車を乗り付けて、5時前に現れた女子学生3人組は、夜の銀座を歩いてもおかしくないような衣装とヘアー・メイクで、いったい何時に起きだして準備したのだろう・・・やっぱり、地方に友達と出かけるっていうのは一大イベント。大変だったけれど、企画してよかったと思ったりして。
↓朝食はスクンで、うちは家族みんなで移動
ツアーは、学生は楽しんでればいいけれど、準備しなきゃいけない教員はとっても大変なのだ。今回は、特に、シエムリアップにはたくさんの団体があって訪問したいところだらけなので、どこに的を絞るかで相当悩んだのである・・・・・
↓ランチは、リーダーの一人の親戚のお店で
↓子どもたちは長旅でくたくた・・・・
でも、今回は、優秀名クラスリーダーがいてくれたおかげで、アポ取りもまあだいたいうまくいったかんじ。
↓子どもたちとはシエムリアップタウンでお別れ、母は視察へと移動
↓バンテアイスレイが運営している障害者向けの技術訓練所を訪問
昨年7月に訪問した時と比較すると、とっても整備されていて、生徒さんも22名まで増加。
↓最近慈善家が自転車をプレゼントしてくれたそう
↓台所・・・・もうちょっとなんとかならないかな・・・・
↓ミシンは日本のものがメイン
↓クロマーを買おうとしても、まだ作品になってなかったり
移動中に、リーダーの男子学生がSMSでちょっと相談したいって何度か書いてきていた母子家庭で育った複雑な話をきいてたら、実はご両親がクメールルージュ時代に強制結婚させられて出産していたっていうことを教えてくれた。「実は強制結婚で妊娠した女性たちのインタビューをとって調査したいんだけれど、おばあちゃんにインタビューさせてもらえないか、お正月に里帰りしたときに聞いてくれない?」っていうと、後ろにいた男子学生が、「ぼくの祖母も強制結婚で、5人目の息子だけクメールルージュ時代に生まれて他の4人とは父親が違うから、そのせいでたちが悪いって言ってて・・・」みたいな話をしてくれだして、歴史が単なる過去じゃないし、身近な問題としてみんなの家庭環境に影響を及ぼしていることを、改めて実感。
強制結婚で強制的に妊娠せざるをえなかった女性達のインタビュー、どうやって手がかりを探そうかって検討していたんだけれど、学生達に相談してみたら、すぐに20人くらい集まりそうかな?30人も夢じゃないかな?まあ、集まりすぎたら証言を文字に直してさらに翻訳する作業がとーっても大変になるので、20人くらいでも十分なんだけれどな。
こうやって、次の調査につながりそうな話を学生から聞けただけでも、無理してスタディツアーを計画してよかったかなと思うのである。もちろん、それ以上にも、学生達といろんな話をして、みんなの生活のことや学業のこととか彼女との関係とかを聞けるのは、なかなかおもしろい。
人間万事塞翁が馬。