トラッシュボックス

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異様な地図をめぐる論争

2007-01-05 01:59:58 | ブログ見聞録
 さららさんが自身のブログ「花より韓国! ~第2章~」の「未来志向って何?」という記事で、まったけさんのブログの「韓国歴史教科書ってホンマかい?(1)ー」及び「同(2)ー」を批判している。

 この件についてさららさんのブログの記事にコメントしようとしたのだが、あまりに長文になったので自分のブログに書くことにした。
 以下その文章。

 この地図については、私のブログで以前 silkroad_desert9291 さんに教えていただいてから、ずっと気にしていた(でも真相はわからなかった)のですが・・・。

 まったけさんはがんばさんのブログが元ネタと挙げられていますが、そのがんばさんの記事を見ればわかるように、違いますよね。まったけさんの記事にコメントを付けられている futei さんの言う、 「masaの海外漂流日記」が元ネタです。

 で、今回、何をさららさんがそんなに怒っておられるのか、よくわかりません。
 いやまったけさんとの経緯は一応わかってます。
 しかし、この地図を韓国の歴史教科書のものであるかのように言うmasaさんと、それを鵜呑みにしてさらに広めようとするがんばさん、そして silkroad_desert9291 さんに疑問を呈示されるとかたくなに拒絶するがんばさんの姿勢(masaさんは「ジョークの可能性がありますね!!」としていましたが)には疑問を覚えていました。
  silkroad_desert9291 さんが言うように北朝鮮の教科書、あるいは何か別のものではないかと思っていました。

 さららさんが挙げている疑問について、私が思ったこと。

《疑問点① 写真を無断で転載するのは、ルール違反ではないのですか? 》

 これは写真というより、ネット上に出回っている「画像」です。出所もわかりません。masaさんやがんばさんに転載許可が必要なものとも思えません。それにこの画像抜きでまったけさんが今回の記事を書くことは困難だったでしょう。

《疑問点② この写真が「国史」教科書のものだと判断された根拠は何ですか? 》

 まったけさんは、

《 僕は、明石書店から邦訳・出版されている韓国国定歴史教科書は必ず読み、韓国人の友人から国定歴史教科書を見せてもらったこともある。
 しかし、このような地図や資料は全くみたことがない。》

と述べているだけで、この画像が「国史」教科書のものであるとは述べていません。国史であれ世界史であれ、同じ国の教科書なら同じような地図になるでしょう。
 私も、この地図めあてに、明石書店の教科書を立ち読みしてみました。日本と同様の地図があるばかりでした。

《疑問点③ 北朝鮮で、こんなカラー版のキレイな教科書、または本、などを使っていると思える根拠は何ですか? 》

 図版の内容から北朝鮮のものの可能性が高いと推測しているだけで、印刷状態などは別問題でしょう。

 疑問点④は①に同じ。

《疑問点⑤ ジョークに対して、何故、ここまでマジで反論しなければならないのですか? 》

 masaさんはコメント欄で「ジョークの可能性がありますね!!」と述べてはいるものの、元記事の

《でも、なぜか、歴史(国史)の教科書は、国定教科書1冊のみ!!》
《しかも、その貴重な世界史の教科書の内容は・・・・!!!》

といった記述は訂正していません。これでは、コメント欄の隅々まで読まない読者は、国史か世界史かはわからないが、韓国人はこの地図で歴史を勉強しているんだと思うことでしょう。

 がんばさんは、それを真に受けて、

《韓国は 国定教科書一つしかありません 。
 全国民、、すべてこの教科書で勉強されている、、、わけです。》

と述べ、 silkroad_desert9291 さんの指摘に対しても、あるいは今年に入ってからのケインズ弘文さんのコメントに対してもどうも妙な対応をしている。少なくとも、ジョークだと考えているふしはない。
 これでは、マジで反論されてもしかたがないでしょう。出所さえわかれば私も反論していたと思います。

 さららさんの最後の疑問。

《今、現在進行形で、韓国で、韓国の大学生に、日本語と日本の文化を教え、日韓友好の架け橋をされている方に対して、ケンカを売るような行為のどこが、『未来志向の日韓関係』のためになるんですか?》

 それとこれとは別の問題でしょう。立派な事業に携わっている人への批判は一切許さないというのでしょうか。第一、誤りの指摘はケンカを売ることとは違います。
 それに、この地図の記事におけるがんばさんの態度は、「未来志向の日韓関係」にふさわしいものとは言えないような気がします。

 あと、さららさんの記事のコメント欄でmiracleさんが

《過ちを指摘するならば正々堂々と指摘すべきです。こそこそとあげつらうのは非常によろしくない。》

と述べておられるのはよくわかりません。まったけさんはがんばさんの記事にトラックバックを送っています。

 なお、まったけさんはA氏、B氏の言い分をそのまま転載しているだけかもしれませんが、シミュレーションゲームの付録が出所という話は、もっと詳しく紹介していただきたいと思います(どこの社の、何というゲームかとか)。でなければ、それも信用していいのかどうか、判断に迷います。

続報あり